2011年7月17日~7月23日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 3点

『あるひこねこね』長崎出版
『木のあかちゃんズ』平凡社
『てるちゃんのかお』金の星社

♪ フィクション ♪ 9点

『赤ちゃんおばけベロンカ』偕成社
『金魚のひなこさん』文研出版
『ペテフレット荘のプルック(上) あたらしい友だち』岩波書店
『ペテフレット荘のプルック(下) とんでけ、空へ』岩波書店
『ゆらゆら橋からおんみょうじ』佼成出版
『花のお江戸の金魚芝居』佼成出版
『緑ヶ丘小学校大運動会』双葉社
『ポニーテール』新潮社
『ハティのはてしない空』鈴木出版

♪ ノンフィクション ♪ 22点

『恐竜博物館』ポプラ社
『菌類の世界』誠文堂新光社
『切り紙12か月』童心社
『恐竜折り紙をたのしもう!』今人舎
『水辺の生きものとあそぶ12か月』アリス館
『ヒット商品研究所へようこそ!』講談社
『ドラえもん科学ワールド 恐竜と失われた動物たち』小学館
『人間の条件 そんなものない』イースト・プレス
『生き抜くための数学入門』イースト・プレス
『バカなおとなにならない脳』イースト・プレス
『死ぬのは、こわい?』イースト・プレス
『いのちの食べかた』イースト・プレス
『みんなのなやみ』イースト・プレス
『正しい保健体育』イースト・プレス
『神さまがくれた漢字たち』イースト・プレス
『どんとこい、貧困!』イースト・プレス
『増補改定 日本という国』イースト・プレス
『夢みる頃をすぎても』河出書房新社
『パンダがはじめてやってきた!』中央公論新社
『タバコとわたしたち』岩波書店
『カンタン実験で環境を考えよう』岩波書店
『宮澤賢治 雨ニモマケズという祈り』新潮社
 
■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『あるひこねこね』 高畠 那生(文・絵) 長崎出版 1400 円 
 11/07発行
 →ある星に宇宙人がぞろぞろやってきて、こねこねを始めます。
  ねこや犬ができ、草や木ができ…。

『木のあかちゃんズ』 いせ ひでこ(文・絵) 平凡社 800 円 
 11/07発行
 →ボダイジュの赤ちゃんはヘリコプターで遠くまで、金髪なびか
  せるムクゲの赤ちゃん…。風に乗って旅をして、やがて地上で
  芽吹く木の赤ちゃんたち。

=小学校低学年以上=

『てるちゃんのかお』 藤井 輝明(文)亀澤 裕也(絵)
 金の星社 1300 円 11/07発行
 →顔にこぶの様な赤い腫れがあるてるちゃん。友だちからイジメ
  を受けるてるちゃんを励まし続けたお母さん。著者の自伝的絵
  本。

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『赤ちゃんおばけベロンカ』 クリスティーネ・ネストリンガー
 (文)フランツィスカ・ビアマン(絵)若松 宣子(訳)
 偕成社 1200 円 11/08発行
 →弱虫の兄ヨッシーは怖いもの知らずの妹を驚かそうとオバケの
  人形を作る。ところが、その人形に命が吹き込まれ…。

『金魚のひなこさん』 ただの ゆみこ(文)ふくだ いわお
 (絵) 文研出版 1200 円 11/07発行(わくわくえどうわ)
 →ルイは小学2年生。お父さんと別れ、お母さんとお姉ちゃんの
  三人暮らし。ある日、夜店ですくった金魚が人間の姿でルイの
  前に現れた…。

=小学校中学年以上=

『ペテフレット荘のプルック(上) あたらしい友だち』 アニー
 ・G・シュミット(文)フィープ・ヴェステンドルプ(絵)西村
  由美(訳) 岩波書店 1900 円 11/07発行
 →ペテフレット荘の塔の部屋に、赤いクレーン車を持ってる男の
  子・プルックが住んでいます。動物たちが暮すキジバト森を、
  公園にするという計画があることを知ったプルックは…。

『ペテフレット荘のプルック(下) とんでけ、空へ』 アニー・
 G・シュミット(文)フィープ・ヴェステンドルプ(絵)西村 
 由美(訳) 岩波書店 1900 円 11/07発行
 →公園をつくることを阻止はしたけれど、今度は絶滅したはずの
  鳥・マキゲフナドリを博物館の館長から守ろうと…。オールカ
  ラーの挿絵も楽しい、オランダの物語。

『ゆらゆら橋からおんみょうじ』 広瀬 寿子(文)村上 豊
 (絵) 佼成出版 1300 円 11/07発行
 (どうわのとびらシリーズ)
 →ゆらゆら橋から陰陽師がやってくるという言い伝えを聞いたサ
  トシ。山の中の祖父母の家に泊まりに来たサトシがリコーダー
  を吹いていると、小さな子どもが橋を渡ってやってきた…。

『花のお江戸の金魚芝居』 岩崎 京子(文)堀田 あきお(絵)
 佼成出版 1300 円 11/07発行(どうわのとびらシリーズ)
 →組頭の息子真二武家の息子真次と嘉八は、ぜんそくで部屋にこ
  もりがちな少女あきのために、金魚用の池を掘る。あきにとっ
  て、金魚は唯一の遊び相手。ところが、台風で水があふれて金
  魚は行方不明。

=中学以上=

『緑ヶ丘小学校大運動会』 森谷 明子(文) 双葉社 1600 円 
 11/07発行
 →マサルにとって小学校最後の運動会。優勝杯に殺人事件の証拠
  品かもしれない薬の空シートを見つけたことから、マサル達は
  奔走する。運動会の裏で何かが起こっている…。

『ポニーテール』 重松 清(文) 新潮社 1500 円 11/07発行
 →父母の再婚で新しい家族となった小4のフミと小6のマキ。ぶっ
  きらぼうの義姉マキと溶け込もうとする義妹フミ。とまどいな
  がらも、少しずつ家族となっていく少女たちを描いた作品。

『ハティのはてしない空』 カービー・ラーソン(文)杉田 七重
 (訳) 鈴木出版 1600 円 11/07発行
 →16歳の孤児ハティはおじの遺言によりただ1人で、アメリカ北
  西部モンタナの土地の開拓に挑む。親戚の家をたらい回しにさ
  れて育った彼女にとって、過酷なその日々は希望への道でもあ
  った。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=幼児以上=

『恐竜博物館』 真鍋 真監修(文) ポプラ社 1500 円 
 11/07発行
 →恐竜の口の中や指、首をクローズアップした写真、見開き4ペ
  ージの迫力ある写真を使いながら、恐竜のなぜ?に答える写真
  図鑑。すべてひらがなとカタカナ表記。

=小学校中学年以上=

『菌類の世界』 細矢 剛(文) 誠文堂新光社 2200 円 
 11/07発行(子供の科学・サイエンスブック)
 →きのこやカビ、酵母まで様々な「菌類」について、詳しく紹介
  。生物の分類と菌類の起源や進化、私たちの生活と菌類の関わ
  りなども解説。オールカラー。

『切り紙12か月』 今森 光彦(文) 童心社 1500 円 
 11/07発行
 →1月から12月までの季節の切り紙を掲載。全作品に型紙つき。
  見るだけでも楽しい一冊。

『恐竜折り紙をたのしもう!』 高井 弘明監修(文) 今人舎
 1500 円 11/08発行
 →レベル1からレベル4まで9種類の恐竜の折り方を英語と日本語
  で解説する。巻末に折り方の別の英語の表現も掲載。

『水辺の生きものとあそぶ12か月』 松橋 利光(文)松橋 
 利光(写真)アリス館 1600 円 11/07発行
 (生きものカレンダー)
 →『生きものカレンダー』シリーズ第三弾。4月から3月まで月ご
  とに季節季節の様々な水辺の生き物たちを美しい写真を中心に
  解説する。絵:すがわらけいこ

=小学校高学年以上=

『ヒット商品研究所へようこそ!』 こうやま のりお(文)
 講談社 1200 円 11/07発行(世の中への扉)
 →「ガリガリくん」「駿足」「青い鳥文庫」。ヒット商品作成の
  舞台裏を3商品をピックアップして紹介する。

『ドラえもん科学ワールド 恐竜と失われた動物たち』 藤子プロ
 監修(文) 小学館 850 円 11/07発行(ビッグコロタン)
 →ドラエもんのマンガを楽しみながら、恐竜の進化と恐竜も含め
  、繁栄していた動物たちがなぜ絶滅してしまったのかをさぐる。

=中学以上=

『人間の条件 そんなものない』 立岩 真也(文) イースト・
 プレス 1500 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2010年理論社刊の復刊。

『生き抜くための数学入門』 新井 紀子(文) イースト・プレ
 ス 1400 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2007年理論社刊の復刊。

『バカなおとなにならない脳』 養老 孟司(文) イースト・プ
 レス 1200 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2005年理論社刊の復刊。

『死ぬのは、こわい?』 徳永 進(文) イースト・プレス
 1000 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2005年理論社刊の復刊。

『いのちの食べかた』 森 達也(文) イースト・プレス
 1000 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2004年理論社刊の復刊。

『みんなのなやみ』 重松 清(文) イースト・プレス 1200 円
  11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2004年理論社刊の復刊。

『正しい保健体育』 みうら じゅん(文) イースト・プレス
 1200 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2004年理論社刊の復刊。

『神さまがくれた漢字たち』 山本 史也(文) イースト・プレ
 ス 1200 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →監修:白川静/2004年理論社刊の復刊。

『どんとこい、貧困!』 湯浅 誠(文) イースト・プレス
 1300 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2009年理論社刊の復刊。

『増補改定 日本という国』 小熊 英二(文) イースト・プレ
 ス 1200 円 11/07発行(よりみちパン!セ)
 →2006年理論社刊の復刊。2009年、2010年の政治ニュースが加わ
  り、増補改訂版となり刊行。

『夢みる頃をすぎても』 高柳 佐知子(文・絵) 河出書房新社
 1500 円 11/07発行(らんぷの本)
 →雑誌『フェアレディ』などから人気シリーズを厳選して掲載。
  後半には著者が少女時代に好きだった本の紹介がある。

『パンダがはじめてやってきた!』 中川 志郎(文) 中央公論
 新社 686 円 11/07発行(中公文庫)
 →1972年に初めて日本にやってきたパンダのランランとカンカン
  。空前のパンダブームとなった当時、飼育担当者たちの苦労と
  奮闘を写真も交えて語る。

『タバコとわたしたち』 大野 竜三(文) 岩波書店 780 円 
 11/07発行(岩波ジュニア新書<知の航海>シリーズ)
 →なぜタバコが体に悪いのか?これまでの研究成果とデータに基
  づき、中高校生にも分かりやすく解説する。

『カンタン実験で環境を考えよう』 篠原 功治(文) 岩波書店
 940 円 11/07発行(岩波ジュニア新書)
 →身近なものを使った実験や観察を通して、環境問題を考える一
  冊。著者は愛媛県総合科学博物館主任学芸員。

『宮澤賢治 雨ニモマケズという祈り』 重松 清(文) 新潮社
 1600 円 11/07発行(とんぼの本)
 →岩手を中心に37年の生涯の様々な舞台を写真とエッセイで追
  う。重松清によるサハリン紀行エッセイも収録。共著:澤口た
  まみ、小松健一

■ 今週の一冊 ■

 今週は「これぞ、児童文学!」というべき作品をご紹介いたしま
 す。こういう作品をご紹介できることが、素直に嬉しい!!

 まず『ペテフレット荘のプルック(上・下)』です。
 
 邦訳に『イップとヤネケ』(岩波書店)や、『ネコのミヌース』
 (徳間書店)などがあるので、そちらでこの作家をご存知の方も
 多いでしょう。
 オランダの作家で、「子どもの本の女王」と称されているシュミ
 ットの生誕100年を記念した出版です。

 とてもゆかいな、楽しい作品。どの登場人物をとっても魅力的に
 描かれています。―きれい好きすぎて、ちょっと傍迷惑な気もす
 るピーカピカさんすら笑えちゃう。

 またオールカラーの挿絵が、本書の魅力を大いにアップしている
 ことも書き添えなくてはいけません。気楽に買い求められるお値
 段ではないことが残念ですが、ぜひともお手にとってみてくださ
 い。「子どもの本の女王」と由来がわかるはずですよ。

 あともう1冊。読者年齢があがって『ハティのはてしない空』。

 こちらは2007年ニューベリー賞オナーブックとなった作品です。
 
 たった一人で開墾する…それも40エーカーの広大な土地(東京ド
 ーム3つ半!)をまだ16歳の少女が…。にわかに信じられませんが
 次第に引き込まれました。

 「大草原の小さな家」のローラのような生活といえば、本書のこ
 とをイメージしやすいかも。

 著者の曾祖母が1人で入植し、土地を手にしたという事実を知っ
 たことが執筆のきっかけだったようです。
 未来に希望が持てる、そんなお話です。(す)

■ 馬場展、ご好評につき会期延長! ■

 「馬場のぼる没後10年記念展 11ぴきのねこがやってきた ニ
 ャゴ!ニャゴ!ニャゴ!」、お陰さまでご好評いただいておりま
 す。連日、多くの方に足をお運びいただいており、間もなく入場
 者総数5000名に達しようかというところです。

 そこでまだお見えになられていない方に、チャンスです!
 会期を延長しました。8月22日(月)までです!!!
 どうぞこの機会に、11ぴきのねこたちと遊びましょう。

 ニャゴ!ニャゴ!しているねこを見ていると、ほわ~とした心地
 になってくるから不思議です。

 一度いらした方も、またぜひどうぞ!
 馬場さんの絵の線は、無駄がなくてスッキリしているのに、ほん
 わかあたたかな温もりがありますよ。