♪2021年12月11日(土)プログラム♪

1、おやゆびねむれ
さしゆびも
なかゆび
べにゆび
こゆびみな
ねんねしな ねんねしな ねんねしな

2、絵本『ゆうびんやのくまさん』福音館書店

3、おはなし「ビリー」シャーロット・ゾロトウ
『ストーリーテリングについて』子ども文庫の会

4、絵本『ハリーのクリスマス』福音館書店(小さい子用)

  絵本『おおきいツリーちいさいツリー』大日本図書(少し大きい子用) 

※おはなし会担当・くにおかから♪

1、今日のおはなし会は、日本語の美しさとゆったりした調べを
たっぷり味わえるわらべうたで始めます。
右手を開いて、左手で指を一本一本折って行きます。
おやゆびねむれ⇒左の手で右手の親指を覆うように折る
以下、人差し指、中指、薬指、小指と折って行き
最後は右手は握る形(グー)になります。
握った右手のこぶしを 左手でお布団をかけるような感じに撫でながら
「お布団かけてね」と言葉を添えて

ねんね~しな ねんね~しな ねんねしな~
で終わります。

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わらべうたをうたっていると、日本語の美しさにハッとすることがあります。
人差し指は「さしゆび」
そして、薬指は「紅指(べにゆび)」(昔の女性はこの指で紅を付けていたのですね)
なんて綺麗な呼び名なのでしょう。
我が子には、美しい言葉遣いができる子どもに育ってほしい・・・そう願っている
お父さん、お母さん、毎日わらべうたをゆったりとうたってあげてください。
わらべうたは、言葉の土台をしっかり豊かに耕してくれます。

※このわらべうたは、五本の指を折って、またそれを一本ずつ戻していくという
やり方が主流だと思いますが、私はI師匠から習ったこのやり方がとても好きです。
指を折ってまた戻していくやり方よりも、I師匠直伝のやり方の方が、
このわらべうたの言葉と歌のリズムがぴったりなのです。
文章でお伝えするのが難しく、もどかしいのですが、でもちょっとだけ
ご注意していただきたいことは、
わらべうたのやり方はグループで必ず統一すること。
そして、ユーチューブを安易に使わないということです。
便利に検索できる反面、百人百様のやり方になり、混乱してしまうことが
多々あります。
しっかりとわらべうたを学んだ方から実際に教えてもらう。
この覚え方に勝るものはありません。

2、『ゆうびんやのくまさん』
ご存知「くまさんシリーズ」。くまさんが、せきたんやさんになったり、
パンやさんになったり、うえきやさんになったり・・・。
お仕事をしているくまさんなのですが、どの本も子どもたちの世界の
延長線の中でお話が進み、子どもたちは自分がくまさんになって
物語の世界を楽しむことができます。
そして、この絵本、細部に楽しいしかけがあるのです。
ゆうびんやのくまさんの後半のページにはくまさんからサンタさんへのプレゼントが
さりげなく描かれて
います。ぜひ見つけてみてください。心がほっこりしますよ。

3、おはなし「ビリー」
皆さんは、お子さんの事をなんと呼んでいますか?
我が家の今はすっかりオッサンになっている息子たちも
赤ちゃん時代は「こぶたちゃん」だったり、「バオバオちゃん」(毎日泣き叫んで
ばかりいたため)だったり、色々な呼び方をしておりました。(ちょっと遠い目・・・)

このお話も、お母さんが赤ちゃんのビリーにいろいろな呼び名をつけて、物語が
進んでいきます。
このお話が収録されているのは小さな小冊子。
『ストーリテリングについて』というちょっといかめしいタイトルなのですが
「いたずらこうさぎ」や「ゆきんこ」など7つもお話が入っています。

4、『ハリーのクリスマス』
ビリーで可愛い赤ちゃんが登場したので、ビリーに負けず劣らず可愛い赤ちゃんが
出てくるお話です。こねこのハリーがサンタさんにお願いしたのは「あかちゃんねこ」
でした。さあ、クリスマスの日、ハリー所に、あかちゃんねこはやってくるでしょうか?

普通のおはなし会では、使うことのない手の平サイズの小さな絵本。
でも、ご家庭でお子さんをお膝に抱っこして読むにはぴったりサイズです。
ハリーの絵本は、このサイズだからこそ魅力が増します。
小さな子どもたちはもちろん、大人にもおすすめです。
私は、今年、友人たちへのプレゼントはこれにしようと思っています。

『おおきいツリーちいさいツリー』
この絵本も、楽しく大好きな絵本なのですが、絵のコマ割りが
大勢での読み聞かせよりは、やはりお膝に抱っこで読むとより
楽しめる絵本です。
大きなツリーがどんどん小さくなって、いろいろな動物たちの所に
運ばれていくのですが、ツリーと一緒に温かな幸せも運ばれていきます。
1963年にアメリカで生まれたこの絵本、古びることなく今も子どもたちを
楽しませてくれます。

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今日のおはなし会はクリスマス第一弾!
というのも、実は12月第2土曜日のこの日は、ナルニアのクリスマスおはなし会が
例年開催されている日なのです。

ナルニア国のためだけに結成される人形劇団ピッコロ座の人形劇に楽しい歓声が
ナルニアホールに溢れる日。
去年と今年は残念ながら、中止となりましたが、来年は新しい9階ナルニアホールで
クリスマスおはなし会を開催したいと願っています。

朝からちょっぴり寂しい気持ちで、そんなことを思っていたら
今日はサンタさんからのプレゼントの出来事がありました。

ナルニアのおはなし会に3歳くらいから通い続けて、4年前に遠い地に引っ越しをして
いた女の子が、おかあさんと一緒に来てくれたのです。
小学校5年生となりすっかり素敵な女の子に成長した姿を見て、胸がいっぱいになりました。

ナルニア国のおはなし会が、故郷の実家のように、懐かしく時々、帰る場所になってくれたら
おはなし会担当者としては、それだけで冥利に尽きます。

おはなし会再開を待っていてくれる子どもたち!
春にはきっと会いましょうね。

それまで、元気で過ごしていてください。

クリスマスまで、あと少し
楽しい時間をすごしてくださいね。

おはなし会担当 国岡晶子

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~大人の方へ~

1999年の開店以来、休むことなく続けてきた子どものためのおはなし会が休会となり、一年半以上が過ぎました。
実際のおはなし会はまだしばらく開催することができませんが、2021年1月から第2と第4の土曜日に、HPにおはなし会のプログラムを掲載することにいたしました。ぜひご家庭で絵本やおはなしをお楽しみください。
動画での配信をご希望されるお声も多数いただいておりますが、ナルニア国ではおはなし会の動画は行わないこととしております。

それは以下の理由からです。
➀絵本の読み聞かせやおはなしは、WEBではなく身近な大人が直接子どもたちにしてほしい―それは、おはなしは五感のすべてを通して、子どもたちに注がれるものだと考えているからです。自分に向かって語りかけてくれる生の声、優しいまなざし、膝から伝わる温かな肌のぬくもり、ページをめくって感じる紙の手ざわり。対面で行う読み聞かせに代替できるものは、ほかにありません。

➁この時期だからこそ、子どもたちがスマホやタブレットに触れる機会を増やしたくないと思います。WEB配信をすると、どうしても子どもたちにスマホやタブレットを見せることになります。これまで大切にしてきたものを守りたい、そんなナルニア国ならではのこだわりもあります。

その代わり、お父さま、お母さま、おじいちゃま、おばあちゃまにはスペシャルな動画をプレゼントいたします。公益財団法人東京子ども図書館の許可をいただきました。松岡享子さんからの素敵なメッセージをお聞きください。そして、それぞれのお宅でミニおはなし会を開催してください。

松岡享子さんのメッセージ(東京子ども図書館YouTube動画)

★本のご購入について★

おはなし会の本のご注文も承っております。
すべて税込価格です。

『ゆうびんやのくまさん』福音館書店 1100円
『ストーリーテリングについて』子ども文庫の会 275円
『ハリーのクリスマス』福音館書店 770円
『おおきいツリーちいさいツリー』大日本図書 1430円

★ご注文はお電話、Fax、メールにて承ります。
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メール narnia@kyobunkwan.co.jp