岩波書店の2015年春の復刊が入荷しました。今年は幼年童話を中心に5点が復刊です。イチオシはリンドグレーンのエーミルのシリーズ2作品―『エーミルのいたずら325番』『エーミルのクリスマス・パーティ』。1冊1話でビヨーン・ベリイのカラーイラストも満載ですから、岩波少年文庫のエーミルよりも読みやすく、低学年なら自分で読る本です。なんと言っても、この元気いっぱいないたずらっ子のエーミルのお話は、どれを読んでもおもしろい!ぜひ子どもたちに勧めてください。
もう一つの幼年童話は『ポリーとはらぺこオオカミ』の続編、『はらぺこオオカミがんばる』と『まだまだはらぺこオオカミ』。現代版“赤ずきん”ともいえるこのシリーズは、オオカミなんかこわくない賢くてやり手(笑)のポリーが、まぬけなオオカミをやりこめる愉快なお話集。短篇で1冊に5話入っていますから、長いお話が苦手な子にもお勧めできます。ぜひ女の子だけではなくて、男の子にも紹介してあげてくださいね。この他に、絵本『もくたんじどうしゃもくべえ』も復刊になっています。