児童書新刊情報 第13号
◆ 目次 ◆___________________________
・ 1月のイチオシ&クリーンヒット
・ 要チェック! 1/1~1/31入荷分
・ お知らせ
・ こぐま社50年のあしあと展
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■ 1月のイチオシ&クリーンヒット ■
お待たせしました。1月入荷分の本のご案内がようやくできます…。
まずは『ロベルトのてがみ』。『もりのなか』などで知られるエッツの未邦訳
絵本です。
エッツはセツルメント活動を長くしていたそうで、本作は、その経験が存分に
生かされています。描かれている社会背景は幼い子には少し難しいかもしれま
せんが、子どもが本来持っている生きる力を感じとり、ロベルトに共感できる
と思います。エッツの子どもへのやさしい眼差しが溢れています。
『築地市場』は、丁寧な取材に裏打ちされたイラストルポ。ページのすみずみ
まで眺めていたい1冊です。この場所が年内になくなってしまう…と思うと、ま
た見方が変わるかもしれませんね。
子どもはもちろん、大人がみても楽しめます。
『人類の歴史を作った船の本』は類書が少ない!! 文明の起源から現代まで、
イラスト図解で船の歴史を追います。見応え、読み応えたっぷりの本。船の
歴史を見ると、人類の歴史にどのくらい影響があったのか、よくわかります。
船好きはもちろん、歴史好きな子にも手渡したいですね。
あと『道化と王』を!!!!!! 翻訳者の金原瑞人さんが、20年ほど前に原書を読み、
それがようやく邦訳出版となった作品。
1644年、イングランド王・チャールズ2世の御世を舞台にした歴史小説です。
主人公の国王に取り立てられ宮廷にあがった医師メリヴェルが、とんでもなくダ
メダメ男。なのに(?)冒頭から物語に引き込まれます。読みだしたら、最後まで
ページをめくる手が止まらなくなること間違いなし!! の1冊です。
金原さん、柏書房のホームページにいろいろ書かれてますから、気になる方はチェ
ックしてみてください。きっと読みたくなりますよ~。
最後にもう1冊。『ひとりの記憶』です。これは一般書ですが、高校生なら、じゅ
うぶん読めると思います。
写真家・橋口譲二さんが20年の歳月をかけて書き下ろした渾身の作品。太平洋戦争
を機に海を渡り、戦後も帰国しないでその地で生きてきた日本人を取材した記録で
す。戦争は一人ひとりをないがしろにしてしまう。そんなことを強く感じました。
また「おわりに」にある最後の一文「最後に、20年という時間はけして短くはない
が、表現を探し創作するという意味においては、決して長くはないと僕は思ってい
る。」―この言葉に、衝撃を受けました。
※ クリーンヒット:“イチオシ”とは言えないけど、ちょっとおすすめ♪
●絵本
『のっぽのスイブル155』 偕成社
『爆弾のすきな将軍』 六耀社
●フィクション
『魔法が消えていく……』 徳間書店
『遠野物語』 偕成社
『エチュード春一番 小犬のプレリュード』 講談社
●ノンフィクション
『ジャーナリストという仕事』 岩波書店
『ぼくの道具』 平凡社
『小林カツ代のお料理入門 ひと工夫編』 文藝春秋
■ 要チェック! 1/1~1/31入荷分 ■
♪♪ 絵本 ♪♪
=幼児以上=
『グーグースースー』 ジョヴァンナ・ゾーボリ(文)シモーナ・ムラッツァーニ
(絵)佐藤 まどか(訳) そうえん社 1400 円 16/01発行
(世界のえほん)
『あーそーぼ』 やぎゅう まちこ(文・絵) 福音館書店 900 円 16/01発行
(幼児絵本シリーズ)
『おじょらぽん』 はせがわ せつこ(文)さいとう としゆき(絵) 福音館書店
800 円 16/01発行(0.1.2.えほん)
『わたしのいえ』 カーソン・エリス(文・絵)木坂 涼(訳) 偕成社 1800 円
16/01発行
『ドンのくち』 こしだ みか(文・絵) 佼成出版 1300 円 16/01発行
『イモリくんヤモリくん』 松岡 たつひで(文・絵) 岩崎書店 1600 円
16/02発行
『フリップフラップえほん はらぺこあおむし』 エリック・カール(文・絵)
もり ひさし(訳) 偕成社 1000 円 16/01発行
『のっぽのスイブル155』 こもり まこと(文・絵) 偕成社 1400 円 16/01発行
『ペネロペひめとにげだしたこねこ』 アリソン・マレー(文・絵)美馬 しょうこ(訳)
徳間書店 1500 円 16/01発行
『しあわせないぬになるには にんげんにはないしょだよ!』 ジョー・ウィリアムソン
(文・絵)木坂 涼(訳) 徳間書店 1600 円 16/01発行
『じまんのマフラー』 マーシャ・ダイアン・アーノルド(文)マシュー・コーデル(絵)
椎名 かおる(訳) あすなろ書房 1400 円 16/01発行
『ひとりぼっちのベロニカ』 ロジャー・デュボアザン(文・絵)神宮 輝夫(訳)
復刊ドットコム 2200 円 16/01発行
『森の顔さがし』 藤原 幸一(文)藤原 幸一(写真)そうえん社 1400 円
16/01発行
『ゆりちゃんのおひなさま』 花山 かずみ(文・絵) PHP研究所 1300 円
16/02発行(わたしのえほん)
=小学校低学年以上=
『ダンゴムシのコロリンコくん』 カズコ・G・ストーン(文・絵) 岩波書店 1400 円
16/01発行
『ロベルトのてがみ』 マリー・ホール・エッツ(文・絵)こみや ゆう(訳) 好学社
1600 円 16/01発行
『まんげつの夜、どかんねこのあしがいっぽん』 朽木 祥(文)片岡 まみこ(絵)
小学館 1400 円 16/01発行
『爆弾のすきな将軍』 ウンベルト・エーコ(文)エウジェニオ・カルミ(絵)
海都 洋子(訳) 六耀社 1500 円 16/01発行
『文房具のやすみじかん』 土橋 正(文)小池 壮太(絵) 福音館書店 1300 円
16/01発行
『王子のきつね』 柳家 三三(文)原 マスミ(絵) あかね書房 1500 円
16/01発行(古典と新作らくご絵本)
=小学校中学年以上=
『よみがえり イザナギとイザナミ』 寮 美千子(文)山本 じん(絵) 国書刊行会
2600 円 15/11発行(絵本古事記)
『シグナルとシグナレス』 宮澤 賢治(文)小林 敏也(絵) 好学社 1700 円
16/01発行(画本 宮澤賢治)
♪♪ フィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『しゅくだい大なわとび』 福田 岩緒(文・絵) PHP研究所 1100 円 16/01発行
(とっておきのどうわ)
=小学校中学年以上=
『キキに出会った人びと 魔女の宅急便 特別編』 角野 栄子(文)佐竹 美保(絵)
福音館書店 1300 円 16/01発行(福音館創作童話シリーズ)
『水晶玉を見つめるな!』 赤羽 じゅんこ(文)藤川 努(絵) 講談社 1400 円
16/01発行(わくわくライブラリー)
=小学校高学年以上=
『壇ノ浦に消えた剣』 小森 香折(文)染谷 みのる(絵) 偕成社 900 円
16/01発行(歴史探偵アン&リック)
『遠野物語』 柳田 國男原作(文)田中 六大(絵) 偕成社 1200 円 16/02発行
→編著:柏葉幸子
『シロクマ号となぞの鳥(上)』 アーサー・ランサム(文)神宮 輝夫(訳) 岩波書店
760 円 16/01発行(岩波少年文庫)
『シロクマ号となぞの鳥(下)』 アーサー・ランサム(文)神宮 輝夫(訳) 岩波書店
760 円 16/01発行(岩波少年文庫)
『ラミッツの旅』 グニッラ・ルンドグレーン(文)きただい えりこ(訳)
さ・え・ら書房 1400 円 16/01発行
=中学以上=
『魔法が消えていく……』 サラ・プリニース(文)橋本 恵(訳) 徳間書店 1600 円
16/01発行
『エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード』 荻原 規子(文)勝田 文(絵)
講談社 720 円 16/01発行(講談社タイガ)
『博士と幽霊』 豊子 ガイ(文)柳川 悟子(訳) 日本僑報社 1500 円 15/12発行
(豊子ガイ児童文学全集3)
『道化と王』 ローズ・トレメイン(文)金原 瑞人(訳) 柏書房 2200 円 16/02発行
→共訳:小林みき
『世界一のランナー』 エリザベス・レアード(文)石谷 尚子(訳) 評論社 1450 円
16/01発行(児童図書館・文学の部屋)
♪♪ ノンフィクション ♪♪
=幼児以上=
『はしれ! ぐるぐる やまのてせん』 もちだ あきとし(文)もちだ あきとし(写真)
小峰書店 1200 円 16/01発行(こみねのりもの写真えほん)
『くだものいっぱい! おいしいジャム』 石澤 清美監修(文)田村 孝介(写真)
ひさかたチャイルド 1300 円 16/01発行(しぜんにタッチ!)
『きんきゅうしゃりょう』 こわせ もりやす(文・絵) 偕成社 1200 円 16/02発行
(まえとうしろ どんなくるま?2)
『沖縄美ら海水族館100』 中村 武弘(写真)講談社 650 円 15/06発行
(どうぶつアルバム)
=小学校中学年以上=
『野菜からそだてるカレー』 真木 文絵(文)石倉 ヒロユキ(絵) 偕成社 1800 円
16/01発行(おいしいごはんができるまで3)
『北をめざして』 ニック・ドーソン(文)パトリック・ベンソン(絵)いだ てつじ(訳)
福音館書店 1600 円 16/01発行(科学シリーズ)
『人類の歴史を作った船の本』 ヒサ クニヒコ(文・絵) 子どもの未来社 2800 円
16/01発行(乗りもの歴史図鑑)
『さがせ! 宇宙の生命探査大百科』 佐藤 勝彦監修(文) 偕成社 4500 円 16/02発行
『築地市場』 モリナガ・ヨウ(文・絵) 小峰書店 1500 円 15/12発行
『調査する船』 池田 良穂監修(文) 汐文社 2300 円 16/01発行(はたらく船大図鑑3)
『イヌとネコのふしぎ101』 武内 ゆかり(文)福田 豊文(写真)偕成社 2000 円
16/02発行
『魚だしでかんたん麺料理』 宮沢 うらら(文) 汐文社 2400 円 16/01発行
(はじめてのだしクッキング)
=小学校高学年以上=
『国語の考える力をつけよう!』 宮本 哲也監修(文) PHP研究所 3000 円
16/01発行
『明治日本の産業革命遺産』 小風 秀雅監修(文) PHP研究所 3000 円
16/01発行
『目で見る栄養』 ドーリング・キンダースリー編(文)大塚 道子(訳) さ・え・ら書房
2800 円 16/01発行
『サクラの絵本』 勝木 俊雄編(文)森谷 明子(絵) 農山漁村文化協会 2700 円
15/12発行(まるごと発見! 校庭の木・野山の木1)
『よくわかる火山のしくみ』 高橋 正樹(文) 誠文堂新光社 2200 円 16/01発行
(子供の科学・サイエンスブック)
『多面体おりがみで作る 花まり』 布施 知子(文) 日本ヴォーグ社 1480 円
16/02発行
『勇者はなぜ、逃げ切れなかったのか』 田所 真(文) くもん出版 1400 円
16/01発行
『あかり』 和の技術を知る会(文) 文渓堂 2500 円 16/02発行
(子どもに伝えたい和の技術5)
『辞書・事典の活用術』 稲田 茂勝(文) あすなろ書房 2800 円 16/01発行
(辞書・事典のすべてがわかる本4)
→監修:倉島節尚
『和食の教科書』 足立 己幸編著(文) 文渓堂 3200 円 16/02発行
→共著:江原絢子、針谷順子、高増雅子
=中学以上=
『マンガがあるじゃないか』 河出書房新社編(文) 河出書房新社 1300 円
16/01発行(14歳の世渡り術)
『北欧の挿絵とおとぎ話の世界』 海野 弘監修(文) パイインターナショナル
2900 円 15/11発行
『星の王子さまフランス語辞典』 ロゴポート編(文) ジャパンタイムズ 2600 円
15/09発行
『10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」』 河出書房新社編集部編(文)
河出書房新社 660 円 16/01発行(河出文庫)
『ひとりの記憶』 橋口 譲二(文) 文藝春秋 1700 円 16/01発行
『タヌキ学入門』 高槻 成紀(文) 誠文堂新光社 2000 円 16/01発行
『地名の楽しみ』 今尾 恵介(文) 筑摩書房 860 円 16/01発行
(ちくまプリマ―新書)
『笑う免疫学』 藤田 紘一郎(文) 筑摩書房 780 円 16/01発行
(ちくまプリマ―新書)
『姜尚中と読む 夏目漱石』 姜 尚中(文) 岩波書店 800 円 16/01発行
(岩波ジュニア新書)
『ジャーナリストという仕事』 斎藤 貴男(文) 岩波書店 840 円 16/01発行
(岩波ジュニア新書)
『理系学術研究者になるには』 佐藤 成美(文) ぺりかん社 1200 円 16/02発行
(なるにはBOOKS)
『羊毛フェルトで作る絵本の主人公』 須佐 沙知子(文) 白泉社 1300 円
16/02発行
『私の本棚』 新潮社編(文) 新潮社 490 円 16/02発行(新潮文庫)
『老嬢物語』 高楼 方子(文) 偕成社 1400 円 16/02発行
『もっと知りたい! マイナンバー』 フレーベル館 4000 円 16/01発行
(新しい制度マイナンバーがよくわかる!2)
『小林カツ代のお料理入門 ひと工夫編』 小林 カツ代(文) 文藝春秋 820 円
16/01発行(文春新書)
『美篶堂とつくる美しい手製本』 美篶堂編(文) 河出書房新社 2700 円 16/01発行
→監修:本づくり協会
『ぼくの道具』 石川 直樹(文) 平凡社 1500 円 16/01発行
♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
=小学校中学年以上=
『ちゃあちゃんのむかしばなし』 中脇 初枝再話(文)奈路 道程(絵) 福音館書店
1600 円 16/01発行
=中学以上=
『石井桃子』 筑摩書房編集部(文) 筑摩書房 1200 円 16/01発行
(ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>)
『眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集』 ギュスターヴ・ドレ(絵)村松 潔(訳)
新潮社 430 円 16/02発行(新潮文庫)
■ お知らせ ■
現在、お申込み受付中のイベントがあります。
ご都合合うようなら、ぜひともご参加ください!! いずれも貴重な機会ですよ。
その1・春の親子おはなし会 3月29日(火)
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info/b545127a-4
その2・児玉ひろ美さん講演会 4月13日(水)
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info/e39c180
その3・なかのひろたか氏講演会 4月24日(日)
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info/f959caf5
それぞれ詳細はホームページにてご確認くださいませ。
■ こぐま社50年のあしあと展 ■
先週、18日(金)より始まりました。こぐま社創業50年記念の展覧会。
おかげさまで連日、多くの方にお越しいただいています!
ふだんは置いていないグッズや、今だけ! 著者の方々のサイン本のご用意もあります。
9階がメイン会場、6階は第2会場です。
楽しいこといっぱいの展覧会です。多くの方のお越しをお待ちしております!
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info-cat/koguma-50th