子どもから大人まで、みんなが知っている 谷川俊太郎さん。谷川さんの作品は、広い世代にわたって親しまれていて、あらためて偉大さを感じます。2024年の11月にお亡くなりになられ、訃報に悲しみが募りますが、私たちが大切に作品を手渡していく限り、谷川さんが作品にこめられた思いは、この先も残り続けることでしょう。その思いを次世代に繋ぐためにも、今一度 彼の作品に触れませんか。
教文館ナルニア国では「わたしたち 子どもたちの みんなの谷川俊太郎さん(1931‐2024)」と題したミニフェアを行っています。ぜひ、足をお運びください。

今回は、第2弾としてフェアのなかからいくつか書籍をご紹介します。

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📖『ぼくは ぼく』童話屋(税込1650円)

こどもとその未来について、また平和についての詩作を中心に編まれた、谷川俊太郎さんの第三詞華集です。
心がざわざわしていても、本書を開けば 谷川さんの言葉に包まれ、心に静寂がおとずれます。己の心と対話し、いのちと向き合うことができる 1冊です。
編者である田中和雄さんのあとがきも、お見逃しなく。

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📖『詩ってなんだろう』筑摩書房(税込682円)

最初に紹介される詩は、わらべうた。「いない いない ばあ」も、詩のなかまだそう!
読み進めていくと、名だたる人が作った、多くの詩に出会います。谷川さんは、詩を紹介したあとに必ず言葉を添えていて、まるで「詩」の授業を受けているかのような気持ちになります。
ーー「なんでもないことも、おもしろい。なんでもないことも、詩になる。」
ーー「詩をよむと、こころがひろがる。詩をこえにだすと、からだがよろこぶ。」と谷川さんはいっていて、この1冊を読み終えるころには、もっとたくさんの詩に触れたくなり、自分も作ってみたくなります。詩が苦手という人も、これまでとは違う思いを抱くことでしょう。
谷川さんは、本書が「教室や家庭で気軽に使われるようになること」を願っていたそう。多くの子どもたち、そして大人の手に渡ってほしいです。

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📖『赤ちゃん・絵本・ことば』NPOブックスタート編(税込660円)

絵本を作るときに考えることとは何か,谷川さんが翻訳をされた『マザー・グース』にはどんな工夫があったのか,『もこもこもこ』や『ことばあそびうた』誕生の背景について など、読者が知りたいことを語った1冊です。なかには質疑応答コーナーも! 本書で記録されているのは、2014年に行われた谷川俊太郎さんの講演会です。「子ども・社会を考える」シリーズとして刊行を続けているブックレットについては、過去の記事でもご紹介しています。ご興味がおありの方は、こちらをご覧ください。
※NPOブックスタートは、全国に広がるブックスタート事業をサポートしている特定非営利活動法人で、赤ちゃんやその家族をあたたかく支える社会の実現を目指し「子ども・社会を考える」プロジェクトを立ち上げました。2013年度からは様々な分野の専門家による講演会や講演録の発行などを行っています。

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📖『きらきら』アリス館(税込1100円)

写真を撮影した吉田六郎さんは、生涯をかけて雪の結晶の撮影に取り組みました。その写真に言葉を添えたのが、谷川さんです。
形が無限に変化し、まったく同じものが二つとしてない、雪の結晶。同じように、谷川さんがうみだす言葉も、唯一無二であると感じます。
白くてふわふわの雪しか見たことのない子どもたちにも、雪の美しさを知ってほしいです。今の時期にぴったりの1冊ですよ✨

「わたしたち 子どもたちの みんなの谷川俊太郎さん(1931‐2024)」フェアでは、ほかにも書籍を販売中!第1弾でご紹介した本は、こちらからご覧くださいませ。

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