2024年の幕が開き、冬らしい寒い日々が到来しました。周りを見渡せば、コートにマフラー、手袋で暖をとる人々が。我が家の猫も暖かさをもとめ、いい場所を見つけては、ぬくぬくとリラックスしています(猫の近くにいけば、あたたかい場所がよくわかりますね)
寒い日は、おうちでほかほかと読書をするのがいちばんかもしれません
当店ナルニア国では入口すぐの場所で「しろいゆき さむいふゆ」をテーマにおすすめの絵本を展開しています!
今回はそのなかから一部、おすすめの絵本を3冊ご紹介します
読書は時空を超えて楽しむことができますが、冬に読む、冬のおはなしはまた格別。ぜひ、冬がテーマの多くの作品をお手にとってご覧くださいませ。
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『ゆきのひは あつい あつい』(いわむらかずお 作/至光社/税込1320円)
ゆきのひは 「さむい さむい」ではありません。どうしてあついの??それはなぜか…?読み進めると、その謎が明らかになります。
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もりにゆきがつもりました。こりすの ぱろ・ ぴこ・ ぽろ はそりすべりがしたくなり、おとうさんとおかあさんに声をかけます。
でも、おとうさんは寒さを、おかあさんはいそがしさを理由に あそんでくれません。しかたなく、こりすたちだけであそびにいくことに。
けれども、こりすのちからでは、そりをうごかすことができません。「やっぱり、おとうさんを よんでこようよ」。しぶしぶ出てきたおとうさんでしたが、いざ外にでてくれば、ゆきだるまをつくり、そりにものって遊び、いつのまにかまふらーもぼうしもぬいでこう言いました「ゆきのひは あつい あつい」。
最終的には おかあさんも加わり、みんなで「あつい あつい」と言いながらたのしく遊びます。気づけば、こりすたちよりもおとうさんとおかあさんのほうがはりきっていて、なんてたのしそうなんでしょう!
たとえどんなに寒い日でも、読み終えたときにはきっとほかほか温まる、そんな1冊です。寒いから、忙しいから、なんて言わず、子どもと一緒に童心にかえって外遊びをする時間は、何にも代えられない宝物の時間になるのでしょうね。
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『トムテ』(リードベリ さく/ウィーベリ え/やまのうち きよこ やく/偕成社/税込1540円)
『トムテ』は、19世紀スウェーデンの詩人リードベリが1882年に発表した詩。1960年に画家ウィーベリが美しい絵をそえ、絵本をつくりました。
トムテは、スウェーデンの農家や仕事場などに住んでいる小人。人がくるとすばやくかくれてしまうので、その姿をはっきり見ることはできませんが、何百年も生き続け、その家の人びとが幸せになるよう守ってくれます。
本書では、しんしんとひえ、ほしがまたたく まふゆのよぞらのもと、トムテが もりにかこまれたのうじょうで動物や人間たちをみまもる様子が描かれています。そのなかで、トムテはある疑問をいだいています。それは、「ひとはどこからきて、どこへいくのか」ということ。 「いのち」とは。そんな深いテーマを、小人のトムテといっしょに考えられます。
トムテは、あなたのおうちにも、いるかもしれませんね。子どもがもし小人を見つけたら、大事にするようにお声がけください。トムテが大事に見守ってくれますから。
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『ふゆとみずのまほう こおり』(片平考 写真・文/ポプラ社/税込2200円)
気温が0度にさがると、いろいろな場所にあらわれる「こおり」。こおりとはどんなものなのか、とけはじめるとどうなるのか、知を得られる1冊です。
こおりといっても、その形はさまざま。こんなこおりがあったなんて…!!と、ページを開くごとに、写真を見つめる目もおおきく見開きます。
「アイスフラワー」とよばれるこおりや、なないろにかがやく「アイスバブル」というこおりもあります。
タイトルのとおり、まさにこおりは「まほう」
表紙には青森県でみられた「しぶき氷」が、裏表紙には氷が海にながれてできた「ジュエリーアイス」が掲載されていて、神秘的。
「こおりはしぜんからのおくりもの」という言葉が胸に響きます。子どもといっしょに読んでも楽しそうです。
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今回ご紹介したのはごく一部。ぜひ、店頭にご来店いただけましたら、1冊ずつ気になる絵本をお手にとってご覧ください。
お待ちしています。
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