『ねないこだれだ』『いやだいやだ』『おばけのてんぷら』など、小さな子の心をがっちりつかんで離さないせなけいこさんの絵本。せなさんの本は直球で子どもに向けて描かれているので、いわゆる「大人絵本」とは全く性質が異なります。特徴的な貼り絵は見ればひと目で「せなけいこ!」と分かるものばかり。これは本当にすごいことですよね。
子どもの頃にせなさんの絵本が大好きだった大人の方に、今回おススメしたいのがこちらの3冊。
●『ねないこはわたし』せなけいこ 著/文藝春秋 1760円(税込)
「最初で最後の自伝的絵本」とある本書は、せなさんが絵本制作のことや子育てについて語った貴重な1冊。フルカラーでいろいろな絵本から取られたイラストも満載で、見て読んで楽しい作品です。
●『ちいさな世界 せなけいこ詩画集』せなけいこ 詩・絵/ポプラ社 2530円(税込)
せなさんが詩人だったことをこの本を読んで初めて認識しました。もちろん、絵本の文章も独特の楽しいリズムがあって魅力的なのですが、ここで紡がれる言葉は絵本のテキストとは異なる景色を読者に見せてくれます。せなさんの知らなかった一面が見えてくる1冊。
●「この本読んで 2019年夏号」出版文化産業振興財団 1100円(税込)
せなけいこさんの絵本作家50周年を祝って特集が組まれています(21~29ページ)。インタビューをもとに構成され、作品リストも載っています。
コチラの書籍、単独ではオリジナル非売品缶バッチプレゼントの対象にはならないので、ぜひ福音館書店刊行のせなけいこの絵本と組み合わせてのお買い物をどうぞ! 遠方の方にはお届けも承っております。
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