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内容詳細

児童文学作家として知られるケストナーの生涯を、本人の言葉の引用などを通して描いた伝記。ドイツ児童文学賞受賞作。『ケストナー ナチスに抵抗し続けた作家』(1999年刊行)の新訳。

母の期待に応え、優等生ぶりを発揮した子ども時代。作家、詩人、ジャーナリストなど多方面で文筆活動をこなし、精力的に活躍した二十代。一転、ナチ政権下で執筆を禁じられ、命の危険にさらされながらも生きのびた第二次世界大戦。そして、戦後は、ドイツ・ペンクラブ会長として活躍し、平和を訴えつづけた。
本書はまた、母親との強い絆、出生の秘密、恋人との関係など、プライベートもつまびらかにする。
運命に翻弄されながら時代を見つめ、人はどう生きるべきかを問いつづけたケストナーの人生にせまる一冊。

<目次>
思いあがり——まえがきにかえて
第1章 子ども時代の光景
第2章 夫のかわり
第3章 君はこんな国を知っているか?
第4章 ひとりぼっちのラッキーボーイ
第5章 女神フォルトゥーナにけられる
第6章 ベルリン
第7章 小さな詩工場
第8章 礼儀正しく、しっかりした少年
第9章 燃えている
第10章 越冬
第11章 時がこわれている
第12章 失われた顔
第13章 日々の雑事
第14章 マッチのない国
第15章 小さな自由
第16章 十三番目の月