10gatusign9月は“岩波の子どもの本”にたくさんサインをいただいたので、通常のサイン本はお休みしてしまいましたが、10月はまた少し“100周年”らしい(?)サイン本をいただきました。
1冊は絵本『よるのいえ』―月のきれいな秋の夜にふさわしい、美しい詩の絵本です。想像力が羽ばたいてぐんぐん広がっていく、そんな大きさを感じる作品です。出版は比較的新しいのですが、なんとなくクラシカルな雰囲気を持った絵本で、翻訳は詩人の谷川俊太郎さん。今回も「俊」という簡潔なサインをいただきました。こちらは限定10冊です。そしてもう1冊は『丘の家のセーラ』、「ヒルクレストの娘たち」という現代版“若草物語”のような四姉妹を描いた連作の第1巻目の物語に、翻訳者の脇明子さんのサインをいただきました。こちらは限定5冊です。このシリーズは姉妹それぞれの物語が独立した作品になっていて(『丘の家のセーラ』は四女セーラのお話)、同じ時間を描きながらもそれぞれの立場で見えているものが全然違うという、非常に面白い構成になっています。サインをいただいたのは1巻目だけですが、セーラのお話が気に入られた方には、ほかの姉妹の人生も一緒にのぞいて(読んで)いただけると嬉しいです。ナルニア国には4巻全部が揃っています!