■ 今週のおすすめ ■
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♪♪ 絵本 ♪♪
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=幼児以上=
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『よいひわるいひ』 ローレンス・アンホールト(文・絵)ほしかわ 
 なつこ(訳) 童話館出版ツꀀ 1300 円 13/02発行
 →かぞくには、よいひもあればわるいひもありものです。たのしい
  ひもあれば、かなしいひもあります。そしてなかでも、いちばん
  よいひは…。共著:キャスリーン・アンホールト
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『つなひき』 ジョン・バーニンガム(文・絵)谷川 俊太郎(訳)
 BL出版ツꀀ 1500 円 13/03発行
 →いつもかばとぞうに、いじめられていたのうさぎ。ある日、のう
  さぎは考えた。ぞうとかばにそれぞれ綱引きを申し出て、自分は
  真ん中で引っ張るふりをしようと…。
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『でかワルのマイク』 ミシェル・ヌードセン(文)スコット・マグ
 ーン(絵)神戸 万知(訳) 岩崎書店ツꀀ 1300 円 13/03発行
 →でかワルのマイクは、町一番の強い犬。ある日、マイクの車にフ
  ワフワのうさぎが乗っていました。強面のメンツがつぶれること
  を恐れて、マイクはうさぎを追い出しますが…。
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『あそびたいもの よっといで』 あまん きみこ(文)おかだ 
 ちあき(絵) 鈴木出版ツꀀ 1200 円 13/03発行
 (ひまわりえほんシリーズ)
 →春の日の朝、こぐまくんがよもぎ野原に行くと、なわとびが落ち
  ていました。昨日女の子が遊んでいたなわとび。こぐまくんが、
  なわとびで遊んでいると女の子がやってきます…。
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『かくれんぼどうぶつえん』 石津 ちひろ(文)今森 光彦(絵)
 アリス館ツꀀ 1300 円 13/03発行
 →ぼくたち誰だかわかるかな?長い鼻だあれ?切り絵で楽しむ動物
  を当てる絵本。5種類の切り絵の型紙の付録つき。
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『母恋いくらげ』 大島 妙子(文・絵) 理論社ツꀀ 1600 円 
 13/03発行
 →赤ちゃんくらげのくらのすけは、海デビューの日に浜に打ち上げ
  られてしまう。海辺のみずたまりでひとりぼっちのくらのすけ。
  海では大騒ぎになり…。原作:柳家喬太郎
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『あっ、オオカミだ!』 ステファニー・ブレイク(文・絵)ふしみ 
 みさを(訳) あすなろ書房ツꀀ 1200 円 13/03発行
 →あるところに、シモンというやりたい放題のうさぎの子がいまし
  た。シモンはいつも「オオカミだ」と嘘をついてはみんなをだま
  します。するとある日、本当にオオカミが現れて…。
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『たいようもつきも フランチェスコのうた』 キャサリン・パター
 ソン(文)パメラ・ドルトン(絵)藤本 朝巳(訳)
 日本キリスト教書販売ツꀀ 1500 円 13/03発行
 →アッシジの聖フランチェスコの「被造物の賛歌」をキャサリン・
  パターソンが文章にした絵本。パメラ・ドルトンの切り絵の切り
  絵が美しい。
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=小学校低学年以上=
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『庭にたねをまこう!』 ジョーン・G・ロビンソン(文・絵)
 こみや ゆう(訳) 岩波書店ツꀀ 1300 円 13/03発行
 →でておいで!でておいで!庭の草があさつゆでぬれてるよ。子
  どもたちは庭に種をまき、草花を育てます。植物を育てる喜び
  に溢れた絵本。挿し絵の色合いも実に美しい。
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『おちゃのじかん』 土橋 とし子(文・絵) 佼成出版ツꀀ 1300 円 
 13/03発行
 →お茶の時間を楽しもう。アルゼンチンはマテ茶、モロッコでは
  ミントティー、台湾の中国茶、ロンドンのホテルでアフタヌー
  ンティー、ジャムが入ったロシアンティー、インドのチャイに、
  最後はみんなで日本茶。
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=小学校中学年以上=
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『おじいさんとヤマガラ 3月11日のあとで』 鈴木 まもる(文・
 絵) 小学館ツꀀ 1400 円 13/03発行
 →おじいさんは、虫や動物が大好きです。毎年巣箱を作りヤマガ
  ラが巣を作るのを楽しみにしていました。ところが大地震の後
  に、原発事故が起き…。
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♪♪ フィクション ♪♪
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=小学校低学年以上=
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『おばけのジョージーとさわがしいゆうれい』 ロバート・ブライト
 (文・絵)なかがわ ちひろ(訳) 徳間書店ツꀀ 1200 円 
 13/03発行
 →おばけのジョージーは、海に保養に行くホイッティカーさん夫婦
  に付いて行くことにしました。ところが海辺の家には船長の幽霊
  が住んでいて夜中に大きな物音をたてます。
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『とっておきの標語』 村上 しいこ(文)市居 みか(絵)
 PHP研究所ツꀀ 1100 円 13/03発行(とっておきのどうわ)
 →先生からの宿題でクラスの標語を考えなければならなくなったつ
  よし。家に帰るととうちゃんとかあちゃんがケンカしていて…。
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=小学校中学年以上=
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『盗まれた宝の謎』 ヘレン・モス(文)金原 瑞人(訳)
 メディアファクトリーツꀀ 900 円 13/03発行(冒険島3)
 →ジャックはエミリーの家で偶然、宝の地図と手紙を見つけた。ア
  フリカから持ち帰った金を無人島に隠したらしい。3人は宝探し
  にでかけようとするが、地図が盗まれてしまい…。
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『ジュディ・モード、探偵になる!』 メーガン・マクドナルド
 (文)ピーター・レイノルズ(絵)宮坂 宏美(訳) 小峰書店ツꀀ
 1400 円 13/03発行(ジュディ・モードとなかまたち9)
 →ジュディは「少女探偵ナンシー・ドルー」シリーズが大好きすっ
  かりその気になって、自分も事件を解決したいと思いました。そ
  んな時、警察犬のチップくんが行方不明になり…。
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『おいで、もんしろ蝶』 工藤 直子(文)佐野 洋子(絵)
 理論社ツꀀ 1500 円 13/03発行(理論社名作童話集)
 →「ふきのとう」「ねむる梅・猫」「春・ぽちり」「おいで、もん
  しろ蝶」など春の短編13と、連作の「ゆれる少女」を収録。
  87年筑摩書房刊に加筆し復刊。
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=小学校高学年以上=
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『魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち』 角野 栄子(文)
 佐竹 美保(絵) 福音館書店ツꀀ 800 円 13/03発行(福音館文庫)
 →09年刊の文庫化。
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『レナとつる薔薇の館』 小森 香折(文)こよ(絵) ポプラ社ツꀀ
 1300 円 13/03発行(ノベルズ・エクスプレス)
 →レナはたった一人の家族、お父さんを船の事故で失い、ひいお
  じいさんかもしれない人のお屋敷へ向かいます。しかし、そこ
  は吸血鬼の館と噂されていて…。
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『悪ガキ7 いたずらtwinsと仲間たち』 宗田 理(文)中山 
 敦支(絵) 静山社ツꀀ 1100 円 13/03発行
 →下町の小さな町、葵町。のどかな町にある日、事件が起きる。
  事件に立ち向かうのは、双子の姉妹、ヒロ、ケンタ、マサル、
  ヤスオ、サキたち小学5年生たち。7話収録。
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『虫のいどころ 人のいどころ』 おの りえん(文)秋山 
 あゆ子(絵) 理論社ツꀀ 1500 円 13/03発行
 →4人の子どもの母親のよりさんは、都会からまるで様子の違う田
  舎へ引越してきました。虫が引き寄せた不思議な物語。
  挿絵が魅力的。
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『天狗ノオト』 田中 彩子(文) 理論社ツꀀ 1900 円 13/03発行
 →じいちゃんの日記にあった「天狗ニアフ」の一文。やがてぼく
  らは、じいちゃんの「天狗ノオト」に出会う。
  第11回児童文学ファンタジー大賞奨励賞受賞作。
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=中学以上=
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『過去への扉をあけろ』 ハンス=ユルゲン・ペライ(文)酒寄 
 進一(訳) 童話館出版ツꀀ 1500 円 13/02発行
 →1980年代ドイツ北部の小さな町でギムナジウムの生徒たちが展示
  会のために自分たちの町のナチス時代の歴史を調べ始める。次々
  に明らかになる事実…。90年佑学社刊の復刊。
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♪♪ ノンフィクション ♪♪
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=幼児以上=
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『イソギンチャクのふしぎ』 楚山 いさむ(文)楚山 いさむ
 (写真)ポプラ社ツꀀ 1200 円 13/03発行
 (ふしぎいっぱい写真絵本)
 →潮だまりのイソギンチャク。イソギンチャクには不思議がいっぱ
  い。赤ちゃんを生んだり育てたり、ヤドカリに乗って移動したり。
  美しい写真でイソギンチャクの生態を紹介する。
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『みつけたよ さわったよ にわのむし』 澤口 たまみ(文)田中 
 清代(絵) 福音館書店ツꀀ 900 円 13/03発行(かがくのとも絵本)
 →みなちゃんは倒れた植木鉢の下で虫を見つけます。ダンゴ虫だよ
  と教えてくれたお母さん。それからお母さんは庭のいろいろな虫
  を見つけて教えてくれます。07年「かがくのとも」発行
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『バナナのはなし』 伊沢 尚子(文)及川 賢治(絵)
 福音館書店ツꀀ 900 円 13/03発行(かがくのとも絵本)
 →バナナを冷蔵庫に入れてみた。1週間後バナナは真っ黒になって
  しまった。なぜ?バナナの楽しく解き明かす絵本。
  09年「かがくのとも」発行
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=小学校低学年以上=
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『図書館へ行こう! 楽しい調べ学習 1・2・3年生』 藤田 利江
 編(文) 国土社ツꀀ 2800 円 13/03発行
 →東京都荒川区第六日暮里小学校で実際に使われた学年別の「学
  校図書館活用ノート」「伝統・文化ノート」を元にすぐにコピー
  して使えるプリントやワークシートを掲載。
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=小学校中学年以上=
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『グレートジャーニー探検記』 関野 吉晴(文) 徳間書店ツꀀ
 1200 円 13/03発行
 →アフリカで誕生した人類がユーラシアを経由してアメリカ大陸に
  拡散した道を逆ルートでたどったグレートジャーニー。その旅の
  ハイライトをセレクトした旅のハイライト集。
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=小学校高学年以上=
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『命のバトン』 堀米 薫(文) 佼成出版ツꀀ 1500 円 13/03発行
 (感動ノンフィクションシリーズ)
 →宮城県農業高校の生徒たちが育てた34頭の牛たち。3.11の大津波
  の中で教師の懸命の救出によって14頭が生き残った。その後の牛
  と生徒たちの奮闘を描く。
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『イネ・米』 津幡 道夫(文) 大日本図書ツꀀ 3000 円 13/02発行
 (地球を救う!植物)
 →四大作物のひとつ、「イネ」。本書ではイネを、植物、作物、そ
  の歴史、そのパワーの4つの視点で紹介。
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『かま・千歯・とうみ』 小川 直之監修(文) 農山漁村文化協会ツꀀ
 2200 円 13/03発行(シリーズ昔の農具2)
 →刈り取る、脱穀する、選別するための農具、カマと千歯ととうみ
  を、発明された当時の歴史も追いながら写真で紹介。
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『うちは精肉店』 本橋 成一(文)本橋 成一(写真)
 農山漁村文化協会ツꀀ 1600 円 13/03発行
 →大阪で7代続く北出精肉店。牛を育て、屠畜し、精肉して販売す
  る仕事を続けてきた。一連の仕事をモノクロの写真で紹介。巻
  末に「生きるとはいのちをいただくこと」と題した対談も収録。
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『法律と裁判ってなに?』 峯村 良子(文) 偕成社ツꀀ 1800 円 
 13/03発行(きみが考える・世の中のしくみ3)
 →暮らしの中にある法律や様々な法律の種類を紹介し、民事事件と
  刑事事件をイラストで具体的な架空の事件を通して、分かりやす
  く解説する。法律と裁判を知る本。
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『朝日ジュニア学習年鑑2013』 朝日新聞出版編(文)
 朝日新聞出版ツꀀ 2300 円 13/03発行
 →2012年のニュースを紹介。統計編では、人口、産業、貿易、交通
  などの全国データのほか、47都道府県ごとの自然・2産業・特産
  品、世界の国々の基本データと地図を掲載。
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『クマに森を返そうよ』 沢田 俊子(文) 汐文社ツꀀ 1400 円 
 13/03発行
 →なぜ最近クマが人里に現われ、時に人を襲ったり暴れたりするの
  か?人間と野生動物、自然との共生を考える本。
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=中学以上=
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『作家の犬2』 コロナ・ブックス編集部(文) 平凡社ツꀀ 1600 円 
 13/01発行(コロナ・ブックス)
 →井上ひさし、松本清張、北杜夫、石井好子、柳田國男、吉田茂、
  力道山など、日本の作家や著名人たちの犬を写真で紹介。
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『高校生からの経済データ入門』 吉本 佳生(文) 筑摩書房ツꀀ
 780 円 13/03発行(ちくま新書)
 →若者の就職状況を示すデータ、トマトジュースよりも野菜ジュー
  スを売りたいメーカーのデータなど、興味をひく様々なデータを
  紹介し、データ分析の技法を基礎から伝える。
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『今、話したい「学校」のこと』 藤原 和博(文) ポプラ社ツꀀ
 1200 円 13/03発行
 →制服か私服か?部活動、ICT教育、テレビとケータイ…学校に
  まつわる様々なことを「複眼思考」するコツを伝える。
  毎日新聞連載「15歳のニュース」を書籍化したもの。
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『医師になるには』 小川 明(文) ぺりかん社ツꀀ 1200 円 
 13/03発行(なるにはBOOKS)
 →第一線で活躍する全国の医師たちを取材し現場の様子を紹介、後
  半では医師になるための適性や心構え、就職の実際を解説する。
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♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
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=幼児以上=
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『ゴナンとかいぶつ』 イチンノロブ・ガンバートル(文)バーサン
 スレン・ボロルマー(絵)津田 紀子(訳) 偕成社ツꀀ 1500 円 
 13/03発行
 →昔モンゴルの草原にゴナンという力持ちの男の子が住んでいまし
  た。ある時、恐ろしい怪物マンガスが、ゴナンの村にやってきて
  牛や羊を奪っていきました…。モンゴルの昔話。
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=小学校低学年以上=
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『ノウサギとハリネズミ』 W・デ・ラ・メア再話(文)はた 
 こうしろう(絵)脇 明子(訳) 福音館書店ツꀀ 1200 円 
 13/03発行(ランドセルブックス)
 →ハリネズミはうさぎとかけっこの競争をすることに。自信満々の
  うさぎ。ところが何故か走る先にいつもハリネズミがいて…。
  グリムの昔話をデ・ラ・メアが再話したもの。
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=小学校中学年以上=
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『は、は、は、歯のおはなし 歯科詩集』 やなせ たかし(文・
 絵) かまくら春秋社ツꀀ 1200 円 13/03発行
 →「歯の詩」だけを集めた詩画集。日本歯科医師会会長との対談も
  収録。監修:大久保満男(日本歯科医師会会長)
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=中学以上=
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『フランス民話集2』 中央大学人文科学研究所(文)渡邉 浩司
 (訳) 中央大学出版部ツꀀ 5500 円 13/02発行
 →フランスのドーフィネ、ドフィーネ、ガスコーニュ、ロレーヌ、
  ブルターニュの4つの地方の民話を集めたもの。
  訳:金光仁三郎、山辺雅彦、福井千春
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■ 今週の一冊 ■

 今週はまず、とても春らしい絵本から。
 『庭にたねをまこう!』です。

 「テディ・ロビンソン」シリーズの作者として知られているかと思
 いますが、このような絵本も描いているんですね。
 植物を育てる喜びがページから満ち溢れ、自然と笑顔がこぼれます。
 かくいう私はすぐに枯らしてしまう「みどりのゆび」とは程遠いタ
 イプ…。でもその楽しさを絵本を通して、体で感じることができる
 のです!
 
 また、この絵本の色彩の美しさに触れないわけにはいきません。
 ちょっと渋めの深い緑色と、品のある茶色、ピンクというよりは桃
 色といいたい赤系の色。この3色で構成されているのですが、バラ
 ンスのよいこと!! なんでも色を使えばいいってもんじゃないな、
 としみじみ感じました。
 子どもにもこのような色のセンスに触れてほしい。
 もちろん、描線もすばらしいです。特に、この作家は子どもの後ろ
 姿が見事です。

 次は新人作家の作品『天狗ノオト』です。
 梨木香歩さんや、伊藤遊さんも受賞されている「ファンタジー大賞」
 の奨励賞受賞作。
 かなり読み応えのあるファンタジーです。

 今後の作品にも期待します! (す)

 今週の本、3冊目は『過去への扉をあけろ』です。

 舞台は、ドイツが東と西に分かれていた時代の北部の小さな町。
 ギムナジウム9年生の生徒たちは700年祭で第二次世界大戦時の
 町の歴史の展示をすることになります。
 都市から離れたのどかな町、ナチスとは何の関わりもないと思って
 いた自分たちの町の中にも、ナチスの暗い過去があったことを次々
 知って行く生徒たち。やがて市役所の資料室で驚くべき事実を見つ
 けます。
 そして、彼らは町の実力者たちや校長、教頭たちのあからさまな妨
 害を受けながら700年祭当日を迎えます…。

 読み終えて、これは自分たちにも突きつけられている課題だなと
 つくづく思いました。
 過去の歴史、特に自分たちにとっては忘れてしまいたいような暗部
 の歴史に私たちはどう向き合っていくのか?

 戦争の歴史だけではなく、私たちはこの「暗部の歴史」「暗部の出来
 事」と常に隣り合わせになって生きていると思います。

 その「出来事」を知ったときに、私たちはどうするのか?

 様々な示唆を与えてくれるこの物語を、20数年ぶりに復刊になった今
 是非若い世代にも読んでもらいたいと思います。   (く)