2013年1月13日~1月19日入荷分

■ 今週のおすすめ ■
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♪ 絵本 ♪ 5点
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『なりたいものだらけ』鈴木出版
『わたしもがっこうにいきたいな』徳間書店
『まんげつのこどもたち』イースト・プレス
『おじいさんのしごと』講談社ツꀀ
『ケープドリはつめいのまき』朔北社
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♪ フィクション ♪ 9点
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『みどりのスキップ』偕成社ツꀀ
『がんばれゆうくん一年生』鈴木出版
『ねこのたからさがし』鈴木出版
『お手紙ありがとう』WAVE出版
『ボニー、ゆうかいされる?』徳間書店
『ニルスが出会った物語5 ワシのゴルゴ』福音館書店ツꀀ
『妖怪一家九十九さん 妖怪一家の夏まつり』理論社
『ガチャガチャ☆GOTCHA! カプセルの神さま』
                      朝日学生新聞社
『駅の小さな野良ネコ』徳間書店
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♪ ノンフィクション ♪ 7点
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『工場見学! 学校にあるもの』PHP研究所
『イカとタコの大研究』PHP研究所ツꀀ
『全解剖 体を動かす「骨と筋肉」のしくみ』誠文堂新光社
『南極大陸のふしぎ』誠文堂新光社
『政治ってなんだろう?』偕成社
『世界の「富士山」』新日本出版社
『学歴入門』河出書房新社
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♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 3点
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『はなさかじいさん』鈴木出版
『インドネシア群島民話集』文芸社
『自選 谷川俊太郎詩集』岩波書店

■ 今週のおすすめ ■
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♪♪ 絵本 ♪♪
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=幼児以上=
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『なりたいものだらけ』 ジェリー・スピネッリ(文)ジミー・
 リャオ(絵)ふしみ みさを(訳) 鈴木出版ツꀀ 1600 円 
 13/01発行
 →大きくなったら何になろう?ぼくはなりたいものだらけ。タン
  ポポのわたげふきやさんに、かみひこうきとばしやさんに、こ
  いぬだっこやさん…。ぼくが一番なりたいものは…?
ツꀀ
『わたしもがっこうにいきたいな』 アストリッド・リンドグレー
 ン(文)イロン・ヴィークランド(絵)石井 登志子(訳)
 徳間書店ツꀀ 1400 円 13/01発行
 →5歳のレーナは、学校に行けるお兄ちゃんのペーテルがうらやま
  しくてなりません。するとある日、ペーテルがレーナを学校に
  連れて行ってくれることになりました…。
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『まんげつのこどもたち』 軽部 武宏(文・絵) イースト・プレ
 スツꀀ 1300 円 13/01発行
 →満月の夜がきた。さあ出発しよう。良い子はぐっすり寝ている
  時間。でも、あわてなくても大丈夫。子どもたちが次々とりん
  ごの木に集まります…。
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『おじいさんのしごと』 山西 ゲンイチ(文・絵) 講談社ツꀀ
 1400 円 13/01発行(講談社の創作絵本)
 →天国に行ったケンタのおじいさんは、道を間違えてネコの天国
  へ行ってしまいました。ネコはおじいさんに仕事を頼みますが
  …。
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=小学校低学年以上=
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『ケープドリはつめいのまき』 ワウター・ヴァン・レーク(文・
 絵)野坂 悦子(訳) 朔北社ツꀀ 1100 円 13/01発行
 →発明の本を熱心に読むケープドリ。ケープドリとツングステン
  は、自分たちも何かを発明しようと、部屋の壁いっぱいに発明
  図を書くが…。
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♪♪ フィクション ♪♪
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=小学校低学年以上=
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『みどりのスキップ』 安房 直子(文)出久根 育(絵) 偕成社ツꀀ
 1200 円 13/02発行(安房直子名作絵童話)
 →みみずくは、満開の桜の下で花かげちゃんという女の子に出会
  いました。花が散ると消えてしまうという言葉に、みみずくは
  花の番を始めますが…。淡い色調の挿絵が美しい。
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『がんばれゆうくん一年生』 西本 鶏介(文)すぎはら ともこ
 (絵) 鈴木出版ツꀀ 1100 円 13/01発行(おはなしのくに)
 →1年生になったゆうくんの悩みは、体が小さくていつも幼稚園児
  に間違われること。ある日、公園で体の大きな幼稚園児に会い
  …。85年あかね書房刊に加筆。
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『ねこのたからさがし』 さえぐさ ひろこ(文)はた こうしろ
 う(絵) 鈴木出版ツꀀ 1100 円 13/01発行(おはなしのくに)
 →雨上がり、あかりとゆうたが歩いていると関西弁を話す猫に会
  う。宝探しをしている猫に二人は協力することになり…。
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『お手紙ありがとう』 子手鞠 るい(文)たかす かずみ(絵)
 WAVE出版ツꀀ 1100 円 13/01発行
 →小学校の4人の子どもたちと校長先生が書いたお手紙の宛先は、
  公園の大きな樫の木。再開発で切り倒されることになった樫の
  木だったが、温かな手紙が人々を動かし…。
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『ボニー、ゆうかいされる?』 ベル・ムーニー(文)スギヤマ 
 カナヨ(絵)宮坂 宏美(訳) 徳間書店ツꀀ 1200 円 13/01発行
 (名犬ボニーはマルチーズ4)
 →ハリーは今度、ロンドンに住んでいるお父さんのところに遊び
  に行くことになりました。お父さんの彼女に会うのが苦手なハ
  リーは、ボニーも連れて行くことにしました。

=小学校中学年以上=
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『ニルスが出会った物語5 ワシのゴルゴ』 セルマ・ラーゲルレー
 ヴ原作(文)平澤 朋子(絵)菱木 晃子(訳) 福音館書店ツꀀ
 1400 円 13/01発行(世界傑作童話シリーズ)
 →アッカ隊長たちとはぐれたニルスは、ストックホルムの博物館
  に売られ、そこでワシのゴルゴに出会う。そこで知ったゴルゴ
  の物語とは…。構成:菱木晃子
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『妖怪一家九十九さん 妖怪一家の夏まつり』 富安 陽子(文)
 山村 浩二(絵) 理論社ツꀀ 1300 円 13/01発行
 →化野原団地東町3丁目B棟に住む7人の妖怪一家。こっそり団地
  生活をしていたのに、夏祭りの実行委員長にやまんばのおばあ
  ちゃんが選ばれてしまう…。
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=小学校高学年以上=
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『ガチャガチャ☆GOTCHA! カプセルの神さま』 宮下 恵
 茉(文)宮尾 和孝(絵) 朝日学生新聞社ツꀀ 1000 円 13/01発行
 →街角に置いてある100円の「カプセルトイ」通称ガチャガチャ。
  「願いをかなえる神さま」のガチャガチャを見つけた5人の子ど
  もたちの物語。
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『駅の小さな野良ネコ』 ジーン・クレイグヘッド・ジョージ(文)
 鈴木 まもる(絵)斎藤 倫子(訳) 徳間書店ツꀀ 1500 円 
 13/01発行
 →両親を亡くし里親の厳格なおばさんと暮すマイクは一匹の野良
  猫と出会う。この猫に心魅かれたマイクは飼いたいと頼むが、
  猫嫌いのおばさんは許すはずもない…。少年と猫の交流を描い
  た作品。
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♪♪ ノンフィクション ♪♪
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=小学校中学年以上=
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『工場見学! 学校にあるもの』 中村 智彦監修(文) PHP
 研究所ツꀀ 2500 円 13/02発行
 →地球儀、机とイス、ランドセル、リコーダー、ソフトめんなど学
  校で使っている身近なものが工場でどのように作られているのか
  を写真で紹介する。
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『イカとタコの大研究』 土屋 光太郎監修(文) PHP研究所ツꀀ
 2800 円 13/02発行
 →イかとタコのユニークな生態や深海の珍種などを写真とイラスト
  で紹介する。
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=小学校高学年以上=
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『全解剖 体を動かす「骨と筋肉」のしくみ』 山口 典孝(文)
 誠文堂新光社ツꀀ 2200 円 13/01発行
 (子供の科学・サイエンスブック)
 →様々なスポーツ種目を通して、私たちの体がどのように動いて
  いるのかを筋肉や骨の動きを通して、ビジュアルに解説する。
ツꀀ
『南極大陸のふしぎ』 武田 康男(文) 誠文堂新光社ツꀀ 2200 円 
 13/01発行(子供の科学・サイエンスブック)
 →第50次南極越冬隊として1年4ヶ月南極で生活した著者が、南極
  の空と大地、生き物たち、昭和基地を美しい写真と共に紹介す
  る。
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『政治ってなんだろう?』 峯村 良子(文) 偕成社ツꀀ 1800 円 
 13/02発行(きみが考える・世の中のしくみ1)
 →具体的な政治の事例を物語形式で紹介し、「政治」を子どもた
  ちに分かりやすく伝える。市議会、委員会、選挙、国会、内閣、
  税金などもイラストで楽しく紹介。
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=中学以上=
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『世界の「富士山」』 田代 博(文) 新日本出版社ツꀀ 1600 円 
 12/06発行
 →日系人、在留邦人、旅行者、旧日本兵などにより、「~富士」
  と呼ばれる山を紹介。それぞれの富士にまつわるエピソードも
  紹介する。
ツꀀ
『学歴入門』 橘木 俊詔(文) 河出書房新社ツꀀ 1200 円 
 13/01発行(14歳の世渡り術)
 →学歴の成り立ち、大学で何を学ぶか、世界の学歴事情など様々
  な切り口から学歴のこれからを考える。
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♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
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=幼児以上=
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『はなさかじいさん』 こわせ・たまみ(文)高見 八重子(絵)
 鈴木出版ツꀀ 1100 円 13/01発行(たんぽぽえほんシリーズ)
 →日本の昔話「はなさかじいさん」を七五調の物語詩で文章にした
  絵本。
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=中学以上=
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『インドネシア群島民話集』 横山 幸夫編(文)横山 幸夫(訳)
 文芸社ツꀀ 1500 円 12/12発行
 →インドネシア各島に伝わる民話を28編収録。
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『自選 谷川俊太郎詩集』 谷川 俊太郎(文) 岩波書店ツꀀ 700 円 
 13/01発行(岩波文庫)
 →解説:山田馨/60年以上詩を書き続けている谷川さんが、これま
  での作品から173篇を選んだもの。詩人・谷川俊太郎を知るのに
  コンパクトで、おもしろい一冊。解説と年譜も必読だ。
ツꀀ
■ 今週の一冊 ■

 今週のおすすめは『自選 谷川俊太郎詩集』です。
 60年以上詩を書き続け、2,000編以上の作品の中から選んだ173篇
 を編んだもの。

 谷川さん自身によるまえがきと、編集者であり友人である山田馨
 さんの解説が、とにかくおもしろいです。
 「色んな思惑が渦巻いたのだが、いざ選び始めてみると、迷いも
 あまりなく、ほとんど即興的に選んでしまった」とはまえがきの
 言葉ですが、“谷川俊太郎”という人をとても端的にあらわして
 いるような気がします。

 そして山田さんの解説!
 数年前に『ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と
 人生を語る』(ナナロク社)が出版されましたが、この本のコン
 パクト版か?というような解説とは思えない凝縮された内容です。
 
 肝心の詩は、発表された年代順に並んでいて、谷川さんの人生を
 眺めているかのようです。このような詩集を読むと、ぜひとも全
 詩集が出版されないかな~と夢想してしまいます。
 知っている詩も、好きな詩も入っているけれど、それでもどこかで
 読んだ「あの詩」が入っていないので、どんなだったかな~?と
 思うのです。  (す)

 今週は、おまけのもう1冊もご紹介。
 『みどりのスキップ』
 大好きな女の子を守るみみずくの、切なくも真っ直ぐな想いを
 安房直子さんの柔らかな文章で綴った作品です。

 安房さんの文章もさることながら、この作品を一層温かなもの
 にしているのは、出久根育さんのさし絵です。

 表紙いっぱいに広がる淡いピンクと紫の桜とみみずく。
 夜桜の紫と「みどりのスキップ」がやって来た後の新緑の若葉色。

 心のすみずみに、春の幸せと喜びが伝わり、切ないながらも温かな
 読後感に包まれる作品です。       (く)