ナルニア国の2012~2013年年越し原画展は、柳原良平さんの『どんぶらどんぶら七福神』に決まりました。昨年末にこの絵本を見たときから「来年の年越しは絶対にこの絵本原画展!」と心に決めて、こぐま社さんにも早々とお願いをしていたのですが、なんとこの七福神コンビ(みきつきみ文&柳原良平絵)で、今年も新作絵本が刊行されたのです!それが写真の『十二支のしんねんかい』。『七福神』もとっても調子のよい文章で、声に出すと思わず膝を打ちながら読みたくなるようなリズム感でしたが、今回の『しんねんかい』も、七福神に負けず劣らず愉快な絵本です。「ね、うし、とら…」と十二支がテキストの中に自然に盛り込まれ、動物のもつ性質(特徴)までとらえている、なかなかに考えられたすごい絵本です。十二支のはじまりを紹介した昔話の絵本とも違い、ただ十二種類の動物を紹介しているだけでもなく…あったようで初めてのというのは『七福神』の時にも思ったことですが、本当にうまい絵本づくりだなぁと感心してしまいました。今年の年越しは『七福神』とくれば、来年はきっとおめでたい『しんねんかい』でしょうね~、こぐま社さん、よろしくお願いします!