最近、駅のポスターやあちこちで「ホビット」の映画の宣伝を見かけるようになりました。映画館ではもしかしたら、もう予告編も流れているのでしょうか?映画ファンのみならず、社会現象にまでなった『指輪物語』の映画化が行われたのは数年前のことですが、何とこの冬には『指輪物語』の前身のお話・『ホビットの冒険』が映画になります。監督や俳優陣も「ロード・オブ・ザ・リング」と重なっているということで、かなりの注目を集めそう。そうはいっても私たちは本屋ですので(笑)皆さんに、映像ではなくまず原作をオススメしたい!と思います。原作の翻訳をされた瀬田貞二さんは独特の文章で物語を綴られる方なので、映画とはかなり雰囲気も違っているかもしれません。でも一度のこの瀬田節にはまると、日本人が元々根っこに持っている日本語のリズムや節回しが心地よく感じられて「いやー、瀬田さんの翻訳はすごい!」と唸らずにはいられないのです。ぜひこの機会に、瀬田訳でトールキンの『ホビットの冒険』に挑戦してみてはいかがでしょうか。もちろん、再読もよいですね。