ベスト 👍 フィクション
『カルディコット・プレイスの子どもたち』
ノエル・ストレトフィールド 作
尾﨑愛子 訳
ひろせみらい 絵
偕成社 刊
2025年2月 発行
1870円（税込）
286ページ
対象：小学校高学年から
思いがけない運命にみまわれた家族の新たな出発の物語
1960年代のロンドン。ジョンストン一家はちょっとした挫折はありつつも、幸せに暮らしていました。が、お父さんが事故にあってからというもの暮らしは一変しました。
郊外の住み心地のよい一軒家から都会の小さなアパートに移ります。次第にお母さんはくたびれ果て、3人の子どもたちも不満を募らせるようになりました。
そんな折、ひょんなことから末っ子のティムが田舎の大邸宅を相続することに！
一家はそこへ引っ越しますが、屋敷の管理にお金がかかるため、裕福だけれど帰る家のない子どもを下宿人として受け入れましたーー。
『バレエシューズ』などの著作で知られる作者の初邦訳作品！
他の作品同様に、作者の登場人物に対する眼差しはとてもあたたかです。幸せで、充実した読後感あふれる物語。読み応えもたっぷりです。
ハラハラする出来事もありますが、安心して読み進められます。 （す）
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