2022年冬に小学館から電子書籍で読む名作全集と銘打って出版された『小学館世界J文学館』。中には名作の新訳ばかりか日本で初めて紹介されるものが24タイトルもあり、個人的には非常に気になりつつも結局読めずにいたのですが、今回その中から3冊が紙媒体の書籍となって突然(!?)登場しました。どうしてこの3冊が書籍化されたのか、またこの後に続く本があるのか、今のところ出版社から特に情報はないのですが、全部で125冊もある全集ですからぜひ続いてほしいものです(^▽^)/
今回紙の本になったのはダイジェスト版の『西遊記』と、新訳の『プラテーロとぼく』、そしてまったく新しい本邦初紹介の『カトーレンの王』の3点。B6判ソフトカバーで軽い装丁なのは、子どもにも大人にもありがたい作りです。この3冊が売れれば後が続きやすいと思いますので、図書館はもちろん、個人で気になるタイトルがある方もぜひお手に取っていただきたいと思います。お値段も最近の本にしてはお手頃ですよ~。

『西遊記』武田雅哉 訳/トミイマサコ絵/小学館 1760円(税込)
『プラテーロとぼく』ファン・ラモン・ヒメネス著/宇野和美 訳/早川世詩男 絵/小学館 1760円(税込)
→スペインの詩人による世界的に有名な散文詩、全138章の完訳です!
『カトーレンの王』ヤン・テルラウ著/西村由美 訳/にしざかひろみ絵/小学館 1760円(税込)
→オランダの政治家が書いた名作が日本初上陸!『王への手紙』の西村由美さんの翻訳です。

『小学館世界J文学館』(5500円:税込)は現在でも購入可能です。ご希望の方にはお取り寄せも承りますので、お気軽にお申し付けください。

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