クリーンヒット ⚾ ノンフィクション
『ずかん ハチのおしごと』
井手竜也 著
技術評論社 刊
2024年8月3日 発行
127ページ
2948円（税込）
対象：小学校中学年から
えっ！？ ハチってそんな仕事もしているの？
ハチはわたしたちの身近な存在の昆虫です。料理やお菓子づくりにハチミツを使うこともあるでしょう（あ、児童文学の傑作のひとつ「クマのプーさん」のプーもハチミツ大好きですね！）。
そのハチミツをあんな小さな体で集めてつくっているなんて、すごいとしか言えません。人間にはどうあがいてもつくれない。
そんなハチの生態についてはよく知らないことばかりです。
本書ではハチの種類にはじまり、どんな仕事をしているのか、写真やイラスト図解も用いて紹介。仕事の種類によって仕分けされているのがおもしろいです。
たとえば「あつめる仕事」「つくる仕事」「とらえる仕事」、といった具合。「あつめる仕事」では、花のミツをあつめるハチとして、ミツバチとハリナシバチに焦点をあてています。ミツバチと一口にいっても1種ではないとは知りませんでした。
まるごと1冊、どこを読んでもハチのことしか書かれていません！こんなにいろんな種類のハチがいることにも驚きました。ハチの自然界における役割がよくわかります。
ハチに興味をもったなら、ぜひ手にしてみてください。総ルビなので、興味さえあればどんどん読めます。
もう今年は間に合わないかもですが、夏休みの自由研究の参考書としてもうってつけかもしれません。ーー今から来年の夏休みに備えますか？
また著者は現在上野・国立科学博物館で開催している「特別展 昆虫MANIAC」の監修者でもあります。 （す）
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