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『魚介はすごい! シェフが先生! 小学生から使える、子どものための魚介がおいしい料理本』
秋元さくら、宮木康彦、笠原将弘、菰田欣也 著
柴田書店 刊
2024年8月10日 発行
144ページ
1760円(税込)
対象:小学校高学年から

小学生のための料理本「すごい!シリーズ」第5弾のテーマは……魚介!!

料理本の出版の老舗、柴田書店の子どもむけシリーズに新たな1冊が仲間入りです。もう出ないかな、と思っていたら今回は「魚介」ですって! ちょっと渋めのセレクトかも。でも、掲載されているレシピをみると、切り身の魚を使ったり、缶詰やシーフードミックスを使うものもあり、身近に感じられるような工夫がみられます。

「さしみ用魚、切り身魚、干物でつくる」で紹介されているのは、まぐろアボカドどんやサーモンのカルパッチョ、さばのみそ煮、たらのムニエルなど。「丸ごと魚でつくる」では、しらすのピザトースト、いわしのかば焼きどん、あじフライなどです。
目から鱗、だったのが「しらす」。そうですよね、しらすだって立派な魚です!

そして、いわしの手びらきの仕方やあじの三枚おろしの仕方、いかのさばきかたまで載っています。
最近、いわしすらさばいてないなと思いました。ーー今よりいかが安く入手できた頃は、よくさばきたいという欲望(!)のためにだけにいかを買っていたこともありました。透明な軟甲を抜くのが好き。新鮮であればあるほど皮がきれいにむけて、うまくいったときは気持ちいいのです。内臓を取り除くときに中からエビや小魚がでてくることもあり、おもしろかったなあ。

調理のしやすさやお手頃な価格であることなどの理由から、肉を食することが多いかもしれませんが、こんな1冊をきっかけに魚介を調理して食べることの楽しさが広がれば、と思います。子ども向きの編集になっていますが、大人だってまずは本書から挑戦してみてはいかがでしょうか。決して「子どもだまし」なんてことはありません。
夏休みに親子で作ってみる、なんてのもいいでしょう。 (す)

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