徳間書店の児童書は特に翻訳文学の質が高いことにナルニア国では注目しているのですが、その児童書編集部が今年30周年を迎えるそうです。20周年の折には教文館のウェンライトホールで、佐竹美保さんがイラストを描かれたダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の展覧会を大々的に開催したのを覚えておいでの方もいらっしゃるかもしれません。それから早10年……。30周年の記念で出版されたのは、子どもたちにぜひ楽しんでほしい日本のむかし話を集めたお話集です！
今は小学校の受験のために日本のむかし話を学ぶ（⁉）ことがままあるようですが、子どもには純粋にむかし話の楽しさを体験してほしい――それには耳から聞くのが一番です。炉端のおじいちゃん・おばあちゃんのように語ることはできなくても、大人が声に出して読んであげれば十分にそのおもしろさは伝わりますよ！ 小さい子からお年寄りまで、あらゆる世代が楽しめる日本のむかし話をこの機会にぜひ！
徳間書店の子どもの本創刊30周年記念出版
『むかし むかし あるところに たのしい日本のむかしばなし』竹中淑子・根岸貴子 文／堀川理万子 絵／徳間書店 1760円（税込）
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