昨年春に朝倉書店から出版された『子どもの読書を考える事典』は、子どもの本に関わる様々な分野の専門家が集い作られた、ちょっと珍しい事典です。子どもに本が届くためには「子どもの本の作り手・手渡す大人・読者である子ども」が必要で、このうち1つでも欠けると本は子どもに届きません。<つくる><読む><つなぐ>を柱として編まれた本書は読みものとしても非常に興味深く、過去(歴史)から学び、現在を知り、未来を作るという長い時間がこの1冊の中に詰まっていて、大変読み応えがあります。それぞれがまずは自身の関心のある項目からランダムに読んでいくので構わないと思いますし、そうしていく中で読者が自分自身で意味のある繋がりを見つけられたら、子どもと読書について考え、活動していく上で大変な力になるでしょう。
ナルニア国では夏休みにこの本の編集チームの皆さんをお招きして、講演会を開催します。「本はよいものである」と信じる人たちが、毎日小さな努力を続けていくためには、志を同じくする人たちと知り合い、その力をもらうことがとても大切です。様々な場所で活動する方が明日も元気で子どもと本に向かい合うためのエネルギー充填講演会(笑)に、ぜひお出かけください。募集の詳細はホームページで公開中です!
講演会“『子どもの読書を考える事典』 作り手から読み手へ”
2024年7月30日(火)午後6時~7時半 開催(有料)
登壇者の皆さん(敬称略)
【編集チーム】
汐﨑順子(代表編者、慶應義塾大学非常勤講師)、井元由里(学校司書/藤沢市立高谷小学校)、奥山恵(児童書専門店ハックルベリーブックス店主)、水間千恵(白百合女子大学教授)、村上恭子(学校司書/東京学芸大学附属世田谷中学校)
編集者 檀上聖子(本作り空 Sola主宰)
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