2012年7月1日~7月7日入荷分
■ 今週のおすすめ ■
♪ 絵本 ♪ 8点
『やまのおみやげ』ポプラ社
『小さいりょうしさん』BL出版
『ゆうれいとどろぼう』ひかりのくに
『かあさんふくろう』偕成社
『うみざざざ』くもん出版
『いつでも星を』ブロンズ新社
『ねっこばあのおくりもの』ポプラ社
『グスコーブドリの伝記』ポプラ社
♪ フィクション ♪ 15点
『いちねんせいがうたいます!』ポプラ社
『かえるのそらとぶけんきゅうじょ』偕成社
『くまざくんがもらったちず』あかね書房
『わたしはみんなに好かれてる』ポプラ社
『バク夢姫のご学友』偕成社
『ポテトサラダ』学習研究社
『呪いの訪問者』ポプラ社
『象のいない動物園』偕成社
『9月0日大冒険』偕成社
『ロージーとムサ』朝日学生新聞社
『兄妹パズル』ポプラ社
『祈祷師の娘』ポプラ社
『サラスの旅』ゴブリン書房
『アンデルセン童話集(上)』文藝春秋
『アンデルセン童話集(下)』文藝春秋
♪ ノンフィクション ♪ 19点
『昆虫のこと』玉川大学出版部
『げっ歯類のこと』玉川大学出版部
『猛きん類のこと』玉川大学出版部
『ペンギンのこと』玉川大学出版部
『星座の伝説大図鑑』PHP研究所
『絶滅危機動物』学習研究社
『危険・有毒生物』学習研究社
『動物にゆらいする言葉』ハッピーオウル社
『津波をこえたひまわりさん』佼成出版
『まるこをすくった命のリレー』文渓堂
『こども座右の銘』メトロポリタンプレス
『太陽、風力、地熱エネルギー』さ・え・ら書房
『これからのエネルギーと省エネ』さ・え・ら書房
『翻訳教室 はじめの一歩』筑摩書房
『外国語をはじめる前に』筑摩書房
『生きづらさはどこから来るか』筑摩書房
『カツオ・マグロのスーパーパワー 一生泳ぎ続ける魚たち』
恒星社厚生閣
『サンゴ礁を彩るブダイ 潜水観察で謎をとく』恒星社厚生閣
『サツマハオリムシってどんな生きもの? 目も口もない奇妙な
動物』 恒星社厚生閣
♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 1点
『ひょうごの民話』神戸新聞総合出版センタ
■ 今週のおすすめ ■
♪♪ 絵本 ♪♪
=幼児以上=
『やまのおみやげ』 原田 泰治(文・絵) ポプラ社 1500 円
12/07発行
→生まれて初めてけんじは、ひとりで旅行しました。行った先
は、田舎のおばあちゃんの家。秋の村祭り、どんぐり山での山
遊び。けんじは山のおみやげを心にたくさんもらいます。
『小さいりょうしさん』 マーガレット・ワイズ・ブラウン(文)
ダーロフ・イプカー(絵)やました はるお(訳) BL出版
1500 円 12/07発行
→こちらは大きいりょうしさん。それと、小さいりょうしさん。
船で魚を取りに出かけます…。大きい漁師と小さい漁師を対
比させながら物語が進みます。
『ゆうれいとどろぼう』 くろだ かおる(文)せな けいこ
(絵) ひかりのくに 1280 円 12/07発行
→おばあさんが川で洗濯をしているとゆうれいが流れて来まし
た。汚くなっていたゆうれいを綺麗にしてやると、お礼にゆ
うれいがおばあさんを手伝って…。
『かあさんふくろう』 イーディス・サッチャー・ハード(文)
クレメント・ハード(絵)おびか ゆうこ(訳) 偕成社
1100 円 12/07発行
→ふくろう夫婦の子育てと、ふくろうの子どもの一年の成長を
描いた科学読物絵本。紺色とこげ茶色の木版画が実に美しい。
『うみざざざ』 ひがし なおこ(文)きうち たつろう(絵)
くもん出版 800 円 12/06発行
(はじめてであうえほんシリーズ)
→ほらついたよ。まぶしい空、砂が白い。風に向かって走って
いくと、青い海…。
=小学校低学年以上=
『いつでも星を』 メアリ・リン・レイ(文)マーラ・フレイジ
ー(絵)長田 弘(訳) ブロンズ新社 1500 円 12/07発行
→星ひとつみーつけた。もうすぐよるだよ。いろんなところに
星はあるんだよ。星が見えない夜にも、いつでも星はそこに
あるんだよ…。
『ねっこばあのおくりもの』 藤 真知子(文)北見 葉胡(絵)
ポプラ社 1300 円 12/07発行(ポプラ社の絵本)
→リネは森に囲まれたホテルに家族旅行にやって来ました。と
ても気持ちがいい所なのに、リネの胸はざわざわと落ち着き
ません。その夜、リネが目を覚ますと…。
=小学校中学年以上=
『グスコーブドリの伝記』 司 修(文・絵) ポプラ社
1300 円 12/07発行(ポプラ社の絵本)
→司修の絵と文による「グスコーブドリの伝記」。青色が美し
く、印象的。原作:宮沢賢治。
♪♪ フィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『いちねんせいがうたいます!』 北川 チハル(文)吉田
奈美(絵) ポプラ社 900 円 12/07発行
(ポプラちいさなおはなし)
→1年生のかこちゃんは、もうすぐ初めての音楽会です。でも、
大きな声で上手に歌えません。そんなかこちゃんの前に現れた
のは、あかりの妖精の子ども、キトでした…。
『かえるのそらとぶけんきゅうじょ』 村上 勉(文・絵)
偕成社 1200 円 12/07発行
→どんぐりの木に住むかえるは、空を飛びたいと思いました。
それは、同じ木に住んでいた「けむくじゃら」がちょうちょ
になって飛んでいるのを見たからです。でも、なかなかうま
くいきません。
『くまざくんがもらったちず』 きたやま ようこ(文・絵)
あかね書房 1100 円 12/06発行
(いぬうえくんとくまざわくん6)
→くまざわくんは、いぬうえくんが書いた地図を持って出かけ
ました。
=小学校中学年以上=
『わたしはみんなに好かれてる』 令丈 ヒロ子(文)カタノ
トモコ(絵) ポプラ社 1000 円 12/07発行(新・童話の海)
→紀沙はクラスの人気者であると自負している。そのための努
力は怠らないし! でも女の子らしくないクス子が、実は人
気があるらしいと知って…。
『バク夢姫のご学友』 柏葉 幸子(文)児島 なおみ(絵)
偕成社 1200 円 12/07発行(偕成社ワンダーランド)
→五月は間違い電話に誘われ、近所のマンションへ。「朝ごはん
を食べさせるだけでいい」と言われたその部屋にいたのは、バ
クだった。ひょんなことから2人は、不思議な部屋に迷い込ん
で…。
『ポテトサラダ』 福 明子(文)江頭 路子(絵) 学習研究社
1300 円 12/07発行(ジュニア文学館)
→小学1年生のケイくんは、小さい頃から「せのお精肉店」のポ
テトサラダが大好き。ところが、近くにスーパーのお惣菜で
店ができ、店主のおじいさんとおばあさんは閉店を決めるが
…。
=小学校高学年以上=
『呪いの訪問者』 クリス・プリーストリー(文)佐竹 美保
(絵)堀川 志野舞(訳) ポプラ社 1480 円 12/07発行
(トム・マーロウの奇妙な事件簿3)
→博士とトムはロンドンを離れ、ノーフォークまで旅に出た。
この地には古代の王の骨が埋葬されており、墓を暴くものは
呪われるという伝説があった。
『象のいない動物園』 斎藤 憐(文)木佐森 隆平(絵)
偕成社 700 円 12/07発行(偕成社文庫)
→戦争中、日本中の動物園で多くの動物が逃亡したら危ないと
いう理由で殺された。上野動物園の象のトンキーの一生と、
戦後、その事実を知った子どもの行動を綴った実話をベース
にした作品。82年刊の文庫化。
『9月0日大冒険』 さとう まきこ(文)田中 槇子(絵)
偕成社 800 円 12/07発行(偕成社文庫)
→純が8月31日の夜中にカレンダーをめくると、9月0日になって
いた。家のまわりはジャングルと化し、純は冒険に出かけた。
89年刊の文庫化。
『ロージーとムサ』 ミヒャエル・デコック(文)ユーディット
・バニステンダール(絵)久保谷 洋(訳) 朝日学生新聞社
1000 円 12/07発行
→お母さんと町のはじっこに引っ越したロージー。同じマンシ
ョンに住むムサと密かに屋上へあがりますが、締め出されて
しましました…。
=中学以上=
『兄妹パズル』 石井 睦美(文) ポプラ社 560 円
12/07発行(ポプラ文庫ピュアフル)
→解説:大崎梢/10年刊の文庫化。
『祈祷師の娘』 中脇 初枝(文) ポプラ社 560 円
12/07発行(ポプラ文庫ピュアフル)
→04年福音館書店刊の文庫化。
『サラスの旅』 シヴォーン・ダウド(文)尾高 薫(訳)
ゴブリン書房 1700 円 12/07発行
→ロンドンの児童養護施設で育った14歳の少女ホリー。里親に
引き取られるが、アイルランドに住む母を訪ねて家を飛び出
る…。『ボグ・チャイルド』の作者が描く最新刊。
『アンデルセン童話集(上)』 アンデルセン(文)ハリー・ク
ラーク(絵)荒俣 宏(訳) 文藝春秋 619 円 12/07発行
(文春文庫)
→幻想文学翻訳、アンデルセン研究家としても知られる、荒俣
宏の訳によるアンデルセン童話集・上巻。ほくち箱、おやゆ
び姫、コウノトリなど14話収録。05年新書館刊の文庫化。
『アンデルセン童話集(下)』 アンデルセン(文)ハリー・ク
ラーク(絵)荒俣 宏(訳) 文藝春秋 619 円 12/07発行
(文春文庫)
→荒俣宏訳アンデルセン童話集・下巻。マッチ売りの少女、人
魚姫、絵のない絵本など10話収録。05年新書館刊の文庫化。
♪♪ ノンフィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『昆虫のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
増本 裕江(訳) 玉川大学出版部 1700 円 12/07発行
(自然スケッチ絵本館)
→昆虫には6本の足があり、体は3つの部分に分かれています…。
生き物の生態を精密な絵で分かりやすく紹介する絵本シリー
ズ。
『げっ歯類のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
小金沢 頼子(訳) 玉川大学出版部 1700 円 12/07発行
(自然スケッチ絵本館)
→げっ歯類はほ乳類の仲間で、ずっと伸び続ける特別な前歯を
持っています…。ヤマアラシ、リス、ビーバーなど、げっ歯
類の生態を絵本で分かりやすく紹介。
『猛きん類のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
鈴木 有子(訳) 玉川大学出版部 1700 円 12/07発行
(自然スケッチ絵本館)
→猛きん類は、肉食性です。狩りをして、他の動物を食べる鳥
の仲間です。フクロウ、ワシ、ハヤブサなど猛きん類の生態
を絵本で分かりやすく紹介。
『ペンギンのこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
坂口 美佳子(訳) 玉川大学出版部 1700 円 12/07発行
(自然スケッチ絵本館)
→ペンギンは鳥の仲間ですが、空を飛ぶことができません…。
ペンギンってどんな生き物?ペンギンの生態を絵本で分かり
やすく紹介。
=小学校中学年以上=
『星座の伝説大図鑑』 東 ゆみこ監修(文) PHP研究所
2800 円 12/07発行
→春夏秋冬の季節毎に星座の伝説をイラストで紹介。
『絶滅危機動物』 今泉 忠明監修(文) 学習研究社 960 円
12/07発行(新・ポケット版学研の図鑑)
→国際自然保護連合が発行する「レッドリスト」最新版に記載
されている絶滅危機動物を、絶滅の危険度ランク別に分けて
解説。監修:小宮輝之、大渕希郷
『危険・有毒生物』 今泉 忠明監修(文) 学習研究社 960 円
12/07発行(新・ポケット版学研の図鑑13)
→日本に住んでいる生き物、植物、キノコの中から危険なもの、
食べると中毒を起こすものをカラー写真で紹介。見分け方や
毒の症状も簡潔に説。監修:高橋秀男
『動物にゆらいする言葉』 ヒサ クニヒコ(文・絵) ハッピー
オウル社 1400 円 12/06発行(ことばのゆらい図鑑2)
→犬に由来する言葉、猫に由来する言葉、馬や牛に由来する言
葉…。様々な動物に由来する言葉をイラストで紹介。第2巻目。
『津波をこえたひまわりさん』 今関 信子(文) 佼成出版
1500 円 12/07発行(感動ノンフィクション!)
→宮城県北東部沖に浮かぶ大島と本土を結ぶ連絡船「ひまわり」
の船長・菅原さん。東日本大震災の時彼は船と共に津波を乗り
切り、その後の島の生活を支えた。復興の道のりの記録。
『まるこをすくった命のリレー』 あんず ゆき(文) 文渓堂
1300 円 12/07発行
→東日本大震災で飼い主と離れ離れになった動物たちを救うた
めに、立ち上がった人々の物語。岩手県・大船渡の犬の「ま
るこ」が無事、元の飼い主の手に戻るまでがメインに語られ
る。
=小学校高学年以上=
『こども座右の銘』 「座右の銘」研究会編(文) メトロポリタ
ンプレス 1200 円 12/04発行
→古今東西の偉人たちの言葉を難しい語彙に解説付きで、子ど
もたに向けて伝える。総ルビ。
『太陽、風力、地熱エネルギー』 岡田 久典監修(文) さ・え
・ら書房 2600 円 12/06発行
(エネルギーあなたはどれを選ぶ?2)
→太陽、風力、地熱エネルギーをイラストと文章で分かりやす
く解説。具体的な国内の事例、よいところと問題点を掲載。
『これからのエネルギーと省エネ』 岡田 久典監修(文) さ・
え・ら書房 2600 円 12/06発行
(エネルギーあなたはどれを選ぶ?3)
→中小水力、バイオマス、海洋のエネルギー、水素と燃料電池、
省エネルギーについて、写真とイラストで分かりやすく解説。
=中学以上=
『翻訳教室 はじめの一歩』 鴻巣 友季子(文) 筑摩書房
820 円 12/07発行(ちくまプリマー新書)
→12年2月、NHK「課外授業 ようこそ先輩」で放映された内容の
書籍化。“翻訳とは何か?”を子どもたちとのやりとりから、
提示する。言葉について深く考えさせられ、示唆に富む。
『外国語をはじめる前に』 黒田 龍之助(文) 筑摩書房
780 円 12/07発行(ちくまプリマー新書)
→外国語を学ぼうとする人のためへの指南書。「言語学」とは
何か?というところから論を起こす。学生の書いた論述を引
用し、立体的な構成になっている。
『生きづらさはどこから来るか』 石川 幹人(文) 筑摩書房
780 円 12/07発行(ちくまプリマー新書)
→私たちはなぜ生きづらさを感じるのか?その根本原因を生物
が進化してきた歴史の中にさぐっていく。
『カツオ・マグロのスーパーパワー 一生泳ぎ続ける魚たち』
阿部 宏喜(文) 恒星社厚生閣 1800 円 12/06発行
(もっと知りたい! 海の生きものシリーズ)
→カツオやマグロの生態を細かに解説。カラーの図版も多い。
『サンゴ礁を彩るブダイ 潜水観察で謎をとく』 桑村 哲生
(文) 恒星社厚生閣 1700 円 12/06発行
(もっと知りたい! 海の生きものシリーズ)
→ブダイとサンゴの関係を豊富な写真を用いて、解き明かす。
『サツマハオリムシってどんな生きもの? 目も口もない奇妙な
動物』 三浦 知之(文) 恒星社厚生閣 1800 円 12/06発行
(もっと知りたい! 海の生きものシリーズ)
→口も目も、胃も腸もない深海の生物、サツマハオリムシ。こ
の奇妙な生物の生態を、解き明かす。奇妙奇天烈な生物の存
在に驚かされる。
♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
=小学校高学年以上=
『ひょうごの民話』 「ひょうごの民話」再編復刻編集委員会
(文)岩田 健三郎(絵) 神戸新聞総合出版センタ 2000 円
12/07発行
→兵庫県に伝わる民話を神戸、阪神、東播、中播、西播、但馬、
丹波、淡路の地域ごとにわけて、合わせて157話収録。
■ 今週の一冊 ■
今週は『かあさんふくろう』です。
とにかく詩的に、美しく、ふくろうを描ききっています。
ふくろうの視線に「キャー♪」と、猛禽類大好きな私としては
たまらない感覚に陥ります(笑)。
そして科学的(ふくろうの生態をきちんと描いている)でもあ
ります。
絵は『おやすみなさいおつきさま』などで知られるクレメント
・ハードによるもの。この版画が思わずため息つくほどに、素
晴らしいです。茶色と青色のコントラストが絶妙です。
ふくろうの姿も、りりしくて愛らしい。とても“ふくろう”ら
しく描かれています。ぜひぜひ、お手にとってみてください!
それから『翻訳教室』を。
NHK「課外授業 ようこそ先輩」で放映された内容を文字に
おこしたものです。番組放映後、鴻巣さんが取り上げた絵本の
問い合わせが多かったことを思い出しました。
小学生相手にとはいえ、いやだからこそ(?)「翻訳」の根っ
この部分を伝えてくれる内容です。よく言われることではありま
すが、語学ができれば「翻訳」ができるわけではないことがわか
ります。 (す)