1973年、かがくのともの『かみひこうき』でデビューした林明子さんは今年、絵本作家生活50周年を迎えられます。作品の数はそれほど多くありませんが、1作1作丁寧に作られた絵本は、どの作品にも「私のお気に入り」というファンが付いています。私も子どものころに読んだ『はじめてのおつかい』の緊張感が今も忘れられない……（笑）
その林明子さんのまぼろしの初期作品が限定復刊となりました。1975年初版刊行の『しゃぼんだま』です。こんな作品があったなんて知らなかった～～～。しゃぼんだま作り、子どものころにはきっとみんなが夢中になって遊びましたよね。しゃぼん液につけたストローをふうっと吹くだけなのに、なんであんなにドキドキ・ワクワクしたのかなぁ。でもこの本を読むと、大人でももう一度しゃぼんだま遊びがしたくなります。子どもたちには自分の手や身体、五感を使って楽しむ、こういったシンプルでも飽きることのない遊びの体験をしてほしいと思います！
そうそう、この『しゃぼんだま』の絵本が『はじめてのおつかい』の中に描きこまれていたということを、皆さんご存知でしたか？ わたしは今回初めて知りました。ついつい「どこにあるのかしら？」と『はじめてのおつかい』のページもめくってしまいました。
限定復刊『しゃぼんだま』小林実 文／林明子 絵／福音館書店 1100円（税込）
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