毎日テレビから伝えられるウクライナやガザの戦争の様子に日々心を痛めている方も多くいると思います。直接戦争を止める力はなく、爆弾の下で苦しんでいる人たちを助けることもできず、たくさんの命が失われている事態をただ画面越しに見るしかできない絶望感に、心が折れそうになります。そして恐ろしいことに、核兵器を持つ国がそれを戦争で使うかもしれないと口にするという場面を私たちは目撃しています。78年前のヒロシマとナガサキで何があったかーーそれを知っている人たちは、そのような脅しを口にすることがいかに許されない行為であるか怒りを持って見守っていることでしょう。
朽木祥さんは、78年前の原爆で失われたヒロシマの人たちの声を物語として綴ることをライフワークとしておられます。1発の原子爆弾が奪ったのは、私たちと同じように笑ったり泣いたりして生きていた普通の人々の命でした。『かげふみ』の物語は現代を生きる主人公を通して、そのことを語りかけてきます。戦争による加害者にも被害者にもならないために、私たちは過去の歴史や多くの素晴らしい物語から、まだまだ学ぶことは多くありそうです。
ナルニア国だより279号（11月15日発行）の1面“ナルニア国の日直日誌”では、10月25日に行われた朽木祥さんの講演会のレポートを行っています。お話のごく一部ではありますが、参加されなかった方たちにもお伝えできればと願っています。ご来店の際にはぜひお持ちください。
朽木祥さんサイン入り『かげふみ』限定10冊！
朽木祥 作／網中いづる絵／光村図書出版 1760円（税込）
※遠方で購入をご希望の方には着払いにてお届けもいたします。お気軽にお申し付けください。
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