今年は福音館書店創業60周年のメモリアルイヤーです。そこで写真の2点がこの6月に記念出版としてだされました。1冊は以前から予告をしていた、フェリクス・ホフマンの『赤ずきん』です。これはホフマンが孫娘のスザンヌに贈った手描き絵本で、石版画の『おおかみと七ひきのこやぎ』や『ねむりひめ』とは違った、全体に優しい雰囲気の絵本です。7月20日からのホフマン展では、元の手描き絵本が出展されますので、印刷との違いを含め、色々とお楽しみいただけると思います。残念ながら絵本の形のままの展示ですので、1回で全ページは見られません。でも「どのページも見たい!」という方のために(展覧会担当スタッフによると)、会期中の“5”のつく日には見せるページの展示替えをするそうです。展覧会では、リピーターのための特別プレゼントもありますので、気になる方はぜひ“5”のつく日を目印に、9階ウェンライトホールへお運びくださいませ。

ナルニア国では、今年の秋(9-10月)に“福音館書店創業60周年記念展”を開催いたします。前半の9月は『絵本作家のアトリエ1』を中心に、福音館書店の60年を振り返る展示会。後半の10月(読書の秋ですね~)には、福音館書店ならではの出版物、重厚な〈古典童話シリーズ〉を特集いたします。会期中にはサイン本の販売や、楽しいプレゼント、そして各種講演会なども行う予定です。今後の情報をどうぞお楽しみに!