【てんじつきさわるえほんフェア】造本装幀コンクール文部科学大臣賞受賞『レリーフブックさかな』

【てんじつきさわるえほんフェア】造本装幀コンクール文部科学大臣賞受賞『レリーフブック　さかな』

日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会が主催となり行われている造本装幀コンクールというものがあります。今年で55回目を迎えるこの賞はホームページによると「“美しい本”づくりをめざす意欲を高め、国内・海外に向けて造本技術・装幀デザインの素晴らしさを紹介し、また、読書推進をはかり、ひいては出版文化産業の発展を促すことを目的」とし、「入賞作品は、ドイツ・ライプツィヒの“世界で最も美しい本コンクール”に日本を代表して出品され、さらにフランクフルト・ブックフェアで展示され」るそうです。すごーい！
この賞の文部科学大臣賞に、今ナルニア国でフェア開催中の小学館『さわってたのしいレリーフブック　さかな』が選ばれたと聞き、嬉しくて皆さまにご報告をしています！　文部科学大臣賞は「造本上美しく、装幀・デザインおよび内容等総合的に優秀と認められ、将来に示唆を与えるもの」に与えられる賞だそうです。この「将来に示唆を与える」という部分が特にじーんときますね……。点字つき絵本の出版と普及を考える会で20年にわたって見える人と見えない人が一緒に楽しめる本の研究開発をしてこられた結果が、こうして公に認められたということはとても大きいと思います。私も今回初めて知った賞ですが、これをきっかけに子どもの本の世界にいる人だけでなく、異なる分野の方がてんじつきさわるえほんの可能性に気づいてくださると嬉しいですね。