今日は憲法記念日です。日常生活ではあまり意識することのない「憲法」ですが、今日はちょっと意識してみたいですね。
この2冊は日ごろからナルニア国でよく売れている憲法の本です。読みやすく買いやすいというのがポイントかな?
左:『小さな学問の書① 日本国憲法』(童話屋/317円:税込)、右:『憲法なんて知らないよ』(池澤夏樹著/集英社文庫/528円:税込)
日本国憲法というと学校で習ったのは「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重」という題目だけでしたし(その中身をよく学んだ記憶がない……)、戦争放棄をうたった9条が一般的には最もよく認識されていると思いますが、戦争のニュースを見ながら考えるのは第三章の「国民の権利及び義務」に記された、さまざまな自由についてです。
私たちは今、誰の制約も受けずに自分の意見を公に述べることができます。政府に反対するような意見を表明しても逮捕されたりはしません。けれどそれが当たり前ではない社会があるということもわかってきました。「戦争反対!」と言いたくても言えない人がいる(国がある)――そのことを私たちは重大に受け止め、自分たちの国がそのようなことにならないように、きちんと目を開いて世の中を見ていなくてはいけないと思います。
子ども向けの憲法の本と、しっかり読みたい大人のための憲法の本。
左:『井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法』(いわさきちひろ絵/講談社/1047円:税込)、右:『日本国憲法』(長谷部恭男解説/岩波文庫/748円:税込)
そして、戦争が現在進行形で起こっている今だからこそ恐怖におびえて疑心暗鬼になるのではなく、どうしたら戦争をしない世の中を作れるのかを踏みとどまって考えたいと思います。一つの明快な答えを出すことにこだわらず、いろいろな人の意見に耳を傾けながら考え続けることが大切なのではないでしょか。
『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット/550円:税込)
『憲法が変わっても戦争にならない?』高橋哲也・斎藤貴男編著/ちくま文庫/814円:税込)
ナルニア国だより260号(2022年4/15発行号)4面の「様々な本から考える『なぜ 戦争は よくないか』」もご覧ください!
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