昨日ニュースが流れましたので、もうご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、安野光雅さんが2020年12月24日にお亡くなりになったそうです。
1984年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞された安野さんは、“世界の安野”であると同時に、私たちにとっては数々の絵本を通して不思議を感じる力、自分で考える喜びを与えてくれる楽しい先生でもありました。
ナルニア国では2010年の春にウェンライトホールで“安野光雅のすうがく絵本展”を開催。津和野の美術館から原画が銀座にやって来て、その美しさにみんなで驚嘆したことを昨日のことのように思い出します。福音館書店の『はじめてであうすうがくの絵本』から作った立体模型は来場者に大好評! 考えることの楽しさを作品を通して多くの方が感じた展覧会でした。
その後も店内ナルニアホールのフェアでは何度も安野さんの作品を取り上げて展示会をおこないました。2018年夏の『旅の絵本Ⅸ スイス編』刊行記念のパネル展や、2019年年明けの『メアリ・ポピンズ』出版記念挿し絵展などでは、こちらが心配になるほどたくさんのサイン本を作っていただいたことを思い出します。

安野さん、本当にありがとうございました! 心からの感謝と、そしてこれからも残された作品を子どもたちに大切に手渡していくことをお約束します。

くろみみくんの耳より情報――2月に安野さんの『しりとり』がハードカバー化されます。これは以前月刊誌「こどものとも」で刊行されたものです。さらに、2021年3月号(2月発売)の月刊絵本「こどものとも」でも、安野さんの『なぞなぞ』が同時刊行となります。これが安野さんの最後の作品になったのでしょうか……。なぞと空想の安野美術館に私たちもぜひ迷い込んでみたいです!

2月3日発売予定『しりとり』安野光雅 作・絵/福音館書店 900円+税
同時発売 月刊絵本こどものとも2021年3月号「なぞなぞ」安野光雅 作・絵/福音館書店 400円+税
※いずれもナルニア国にてご予約承ります。ご希望の方はご連絡ください。

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