絵本学会が年に1回刊行している専門誌『絵本BOOKEND』の2020年版が刊行されました。特集は“ケイト・グリーナウェイ賞 受賞作品を楽しむ”です。アメリカのコルデコット賞と並び称されるイギリスの絵本賞で、最初の受賞作品がエドワード・アーディゾーニの『チムとゆうかんなせんちょうさん』だったことはご存じの方もいらっしゃることでしょう。1955年に創設され、これまでに70作近くの作品が受賞しているとのこと。この賞をとった絵本作家は日本にもたくさん紹介されていますが、今回の特集ではジョン・バーニンガムやレイモンド・ブリッグズ、クウェンティン・ブレイク他、全部で9人の作家が丁寧に解説されています。絵本を深く読み解きたい方には必読の1冊です。
また第2特集では“次世代に伝えたい絵本2019年”として、昨年出版された絵本の中から、絵本の研究者・図書館員・教育関係者などが選んだ多彩な作品も紹介されています。新しい作品に目を通したい方も、ぜひご覧ください。

『絵本と絵本研究の現在 絵本BOOKEND 2020』絵本学会機関誌編集委員会 編/ぶんしん出版 1200円+税

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