今日(6月20日)は国連が定める“世界難民の日”です。UNHCRのホームページによると「この日は、従来はOAU(アフリカ統一機構)難民条約の発効を記念する「アフリカ難民の日」(Africa Refugee Day)でした。難民の保護と援助に対する世界的な関心を高め、UNHCRを含む国連機関やNGOによる活動に理解と支援を深める日にするため、「世界難民の日」として制定されました。」とあります。
「難民なんて、どこかよその遠い国の問題」と思いがちですが、世界には戦争や貧困、迫害など様々な理由で生まれた土地を離れざるを得ない人々が7000万人以上もいるそうです(2019年時点)。日本は難民の受け入れに積極的ではないので諸外国に比べるとずっと数は少ないのですが、それでも難民として暮らしている人たちがいます。
実際に知り合う機会は多くないかもしれませんが、難民についてなぜ・どうしてを考えるきっかけになる本は私たちの身近にたくさんあります。物語やノンフィクションを通して一緒に考えてみませんか。
『故郷の味は海をこえて 「難民」として日本に生きる』安田菜津紀 著・写真/ポプラ社 1400円+税
『明日をさがす旅 故郷を追われてた子どもたち』アラン・グラッツ作/さくまゆみこ訳/福音館書店 2200円+税
『ぼくたちは幽霊じゃない』ファブリツィオ・ガッティ作/関口英子訳/岩波書店 1700円+税
『ようこそ、難民! 100万人の難民がやって来たドイツで起こったこと』今泉みね子/合同出版 1500円+税