2011年9月4日~9月10日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 12点

『ダンプのちびトラ』偕成社
『イワンのむすこ』河出書房新社
『おばあちゃんのおはぎ』佼成出版
『ベンおじさんのふしぎなシャツ』朝日学生新聞社
『うさこちゃんとふがこちゃん』福音館書店
『ぐるぐるちゃん』福音館書店
『ハナンのヒツジが生まれたよ』小学館
『名画で遊ぶ あそびじゅつ!』長崎出版
『サウスポー』文渓堂
『ホリーのゆめ わたしが走りだした日』BL出版
『めっけもののサイ』BL出版
『アリ・ババと40人の盗賊』小峰書店

♪ フィクション ♪ 13点

『へんてこもりのまるぼつぼ』偕成社
『ダンダンドンドンかいだんおばけ』小峰書店
『ぞくぞく村のかぼちゃ怪人』あかね書房
『織田信長 炎の生涯 戦国武将物語』講談社
『教室 消えない虹』金の星社
『むこうがわ行きの切符』ポプラ社
『シーラカンスとぼくらの冒険』あかね書房
『小公女』福音館書店
『RDGレッドデータガール はじめてのお使い』角川書店
『平台がおまちかね』東京創元社
『完全版 地獄堂霊界通信8』講談社
『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』講談社
『セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー』講談社

♪ ノンフィクション ♪ 11点

『コンテナくん』福音館書店
『ゴリラとあそんだよ』福音館書店
『タロとジロ 南極で生きぬいた犬』講談社
『ボタンやスナップ、ホックをつける』汐文社
『小学生はこれを読め!』北海道新聞社
『ソーラーカーで未来を走る』くもん出版
『新装版 道具と機械の本 てこからコンピューターまで』
                          岩波書店
『ドングリの謎 拾って、食べて、考えた』筑摩書房
『本を読むわたし』筑摩書房
『フジモリ式建築入門』筑摩書房
『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ』筑摩書房

♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 2点

『あいうえあそびえほん』のら書店
『笑う子規』筑摩書房
 
■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『ダンプのちびトラ』 マージェリー・カイラー(文)ボブ・コー
 ラー(絵)とりやま みゆき(訳) 偕成社 1000 円 11/09発行
 →おいらちびトラ、ダンプカー。うんてんしてるんピートやねん。
  大阪弁で語る、ちびトラックの乗り物絵本。

『イワンのむすこ』 蜂飼 耳(文)ささめや ゆき(絵)
 河出書房新社 1500 円 11/09発行
 →イワンの家に生まれた男の子はイワンと名付けれらた。やがて
  イワンは、王様に選ばれるが大臣たちには逆らえない。そして
  イワンに息子が生まれ…。発行:ハモニカブックス。

『おばあちゃんのおはぎ』 野村 たかあき(文・絵) 佼成出版
 1300 円 11/09発行(クローバーえほんシリーズ)
 →秋のお彼岸、おばあちゃんときりこちゃんはおはぎを作ります
  。亡くなったおじいちゃんも大好きだったおはぎ。おはぎのレ
  シピ付き。

『ベンおじさんのふしぎなシャツ』 シュザン・ボスハウベェルス
 (文)ルース・リプハーヘ(絵)久保谷 洋(訳)
 朝日学生新聞社 1000 円 11/09発行
 →ヨーゼフは動物が大好き。ある日、農園のベンおじさんがやっ
  てきます。おじさんはひよこがびっしり付いたシャツを着てい
  ましたが、そのひよこがシャツから飛び出し…。

『うさこちゃんとふがこちゃん』 ディック・ブルーナ(文・絵)
 まつおか きょうこ(訳) 福音館書店 700 円 11/09発行
 (ブルーナの絵本)
 →ぶたのふがこちゃんは、うさこちゃんの白くて長い耳が羨まし
  くてたまりません。そんなふがこちゃんに、うたこおばさんが
  紙で耳を作ってくれました。

『ぐるぐるちゃん』 長江 青(文・絵) 福音館書店 800 円 
 11/09発行(あかちゃんの絵本)
 →りすのぐるぐるちゃんは、おかあさんとどんぐりを拾います。
  どんぐりをあーん。おかあさんにも、あーん。

=小学校低学年以上=

『ハナンのヒツジが生まれたよ』 井上 夕香(文)小林 豊(絵
 ) 小学館 1600 円 11/09発行
 →ベドウィンの少女ハナンは羊飼いの女の子。羊を追いながら、
  家族とテントで暮らします。もうすぐいけにえ祭り。お父さん
  はハナンに昔から伝わる伝説を話します。

『名画で遊ぶ あそびじゅつ!』 エリザベート・ド・ランビリー
 (文)おおさわ ちか(訳) 長崎出版 2000 円 11/09発行
 →様々な名画をページ毎に紹介しながら、名画の中の小さな一部
  分が絵の中のどこにあるかを探す遊び絵本。

『サウスポー』 ジュディス・ヴィオースト(文)はた こうしろ
 う(絵)金原 瑞人(訳) 文渓堂 1500 円 11/09発行
 →「リチャードへ あんたのたんじょう日パーティーよんでくれ
  なくていいからね」…。お互い好きなのに素直になれない2人
  が交わす往復書簡。さて2人の恋の行方は?

=小学校中学年以上=

『ホリーのゆめ わたしが走りだした日』 ホリー・ホビー(文・
 絵) 二宮 由紀子(訳) BL出版 1500 円 11/09発行
 →ある日ホリーは家族で古い農場に引っ越してきた。次第に田舎
  暮らしに慣れていくホリー。そしてホリーの一番の夢は馬を飼
  うこと。でもみんなは許してくれない。そして…。

『めっけもののサイ』 シェル・シルヴァスタイン(文・絵)長田
  弘 (訳) BL出版 1300 円 11/09発行
 →めっけもののサイはいかが?家のことなら任せて何でも大丈夫
  。コートのハンガーにもなるし、背かなだってかいてくれる…
  。シルヴァスタインの文に長田弘が訳をつけた絵本。

『アリ・ババと40人の盗賊』 リュック・ルフォール再話(文)
 エムル・オルン(絵)こだま しおり(訳) 小峰書店 2400 円
  11/09発行(愛蔵版世界の名作絵本)
 →アリ・ババの前に現れた40人の盗賊。「ひらけゴマ」と呪文を
  唱えると、洞窟の扉が開き…。
  原典:アントワーヌ・ガラン訳本

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『へんてこもりのまるぼつぼ』 たかどの ほうこ(文・絵)
 偕成社 900 円 11/09発行(へんてこもりのはなし)
 →へんてこ森でまるぼに出会ったアキオ、ケケコ、ノンコ、ブン
  タの四人組。今日は「ことばぐさ」を摘む日。ところが、にせ
  ものまるぼが現れて…。

『ダンダンドンドンかいだんおばけ』 角野 栄子(文)はた 
 こうしろう(絵) 小峰書店 1100 円 11/09発行
 (おばけとなかよし)
 →ヒロとタッちゃんのおばあちゃんは、時々遊びに来ておばけの
  話をしてくれます。おばあちゃんがお泊りにきた真夜中、おば
  あちゃんが階段から転んでしまいますが、実は…。

=小学校中学年以上=

『ぞくぞく村のかぼちゃ怪人』 末吉 暁子(文)垂石 眞子
 (絵) あかね書房 900 円 11/09発行
 (ぞくぞく村のおばけシリーズ)
 →ぞくぞく村のはずれにあるおばけかぼちゃ畑。いろんな顔のか
  ぼちゃは美味しくて楽しくてみんなの人気者。ところがひとつ
  だけぶきみな顔のかぼちゃがあって…。

=小学校高学年以上=

『織田信長 炎の生涯 戦国武将物語』 小沢 章友(文)棚橋 
 なもしろ(絵) 講談社 600 円 11/09発行
 (講談社青い鳥文庫)
 →織田信長の生い立ちから、本能寺の変までを描いた読物。

『教室 消えない虹』 真田 コジマ(文)スカイ エマ(絵)
 金の星社 1400 円 11/09発行
 →両親の離婚のため転校する卓也、太目の体型を気にする明日香
  …5年2組の子ども達の日々の悩みを描く、短編連作。

『むこうがわ行きの切符』 小浜 ゆり(文)岩清水 さやか
 (絵) ポプラ社 1300 円 11/09発行
 (ノベルズ・エクスプレス)
 →和歌山のおじさんの家に行ったちあき。押入れで寝てしまい出
  てみると、昔の世界に…。この世界とは違う世界に足を踏み入
  れた5人の物語が入った短編集。

『シーラカンスとぼくらの冒険』 歌代 朔(文)町田 尚子
 (絵) あかね書房 1300 円 11/09発行
 (スプラッシュ・ストーリーズ)
 →地下鉄のベンチで隣りに座ったのはシーラカンスだった…。2
  人の少年と陸シーラカンスの友情の物語。著者デビュー作。

『小公女』 フランシス・ホジソン・バーネット(文)エセル・フ
 ランクリン・ベッツ(絵)高楼 方子(訳) 福音館書店
 2300 円 11/09発行(福音館古典童話シリーズ)
 →父親の急死により、孤児となったセーラの物語。いかなる時も
  想像力を味方に、気高く生きるセーラの姿は胸を打たれる。

=中学以上=

『RDGレッドデータガール はじめてのお使い』 荻原 規子(文)
  角川書店 552 円 11/06発行(角川文庫)
 →2008年同社刊の文庫化。

『平台がおまちかね』 大崎 梢(文) 東京創元社 700 円 
 11/09発行(創元推理文庫)
 →解説:杉江由次/2008年同社刊の文庫化。

『完全版 地獄堂霊界通信8』 香月 日輪(文) 講談社
 900 円 11/09発行(講談社ノベルス)

『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』 菅野 雪虫(文) 講談社
 880 円 11/09発行(講談社ノベルス)
 →2006年同社刊の軽装版。

『セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー』 須藤 靖貴(文)
 講談社 1400 円 11/09発行
 →目の前に現れた男にいきなり「力士になれ」と言われた中3の
  おれ。相撲なんて関心がないし、体格だって標準体型。ところ
  が、どんどんその気になって相撲部屋に入門してしまった…。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『コンテナくん』 たにがわ なつき(文) 福音館書店 1200 円
  11/09発行(ランドセルブックス)
 →コンテナくんは、トレーラーに乗せられ、港に行き、船に乗り
  ます。海を渡り、コンテナくんが旅した先は?コンテナくんの
  旅を描いた物語。

『ゴリラとあそんだよ』 やまぎわ じゅいち(文)あべ 弘士
 (絵) 福音館書店 1200 円 11/09発行(ランドセルブックス)
 →放課後学校へ忘れ物を取りに戻ると、木にゴリラの子どもが2
  匹いた。ぼくが、ごりらの子どもたちとまねっこ遊びをしてい
  ると…。

=小学校中学年以上=

『タロとジロ 南極で生きぬいた犬』 東 多江子(文)佐藤 
 やゑ子(絵) 講談社 580 円 11/09発行(講談社青い鳥文庫)
 →日本で初めての南極観測越冬隊と、同行したカラフト犬たち。
  ところが15頭の犬たちは南極に残されることになった。1年後、
  再び戻った隊員は、そこでタロとジロ2頭に再会する。

『ボタンやスナップ、ホックをつける』 寺西 恵里子(文)
 汐文社 2300 円 11/08発行(はじめてのおさいほう3)
 →ボタンやスナップをつけて携帯ケースやヘア小物、トートバッ
  クを作ろう。ボタンやスナップ、かぎホックの付け方を写真で
  分かりやすく解説する。

=小学校高学年以上=

『小学生はこれを読め!』 「小学生はこれを読め!」編集委員会
 (文) 北海道新聞社 952 円 11/08発行
 →北海道の子どもの本に関わるメンバーが小学生向けに選んだ本
  を紹介。645冊のリストの他にメンバーたちによるそれぞれの
  オススメ3冊も紹介。

『ソーラーカーで未来を走る』 木村 英樹(文) くもん出版
 1400 円 11/09発行(くもんジュニアサイエンス)
 →著者は、2009年世界最大のソーラーカーレースで優勝した東海
  大学のチームのアドバイザー。この太陽光で走るソーラーカー
  の技術は、未来の社会を支えるものづくりへの挑戦でもある。

『新装版 道具と機械の本 てこからコンピューターまで』 デビ
 ッド・マコーレイ(文・絵)歌崎 秀史(訳) 岩波書店
 7600 円 11/09発行
 →てこからコンピューターまで、道具と機械のしくみや働きをイ
  ラストで解き明かす。これまで2色刷りのページも新版では4色
  刷りになり、イラストがより分かり易くなった。
  1990年同社刊の新装版。

=中学以上=

『ドングリの謎 拾って、食べて、考えた』 盛口 満(文)
 筑摩書房 740 円 11/09発行(ちくま文庫)
 →世界最大のドングリをボルネオで拾ったゲッチョ先生。生物教
  師であるゲッチョ先生が「ドングリ」についての様々な質問に
  答える。解説:チチ松村/2001年どうぶつ社刊の文庫化。

『本を読むわたし』 華恵(文) 筑摩書房 700 円 11/09発行
 (ちくま文庫)
 →解説:松岡正剛/2006年同社刊の文庫化。

『フジモリ式建築入門』 藤森 照信(文) 筑摩書房 860 円 
 11/09発行(ちくまプリマー新書)
 →「建築とは何か」「人類最初の建築」「ヨーロッパ建築のはじ
  まり」「ヨーロッパ建築の成熟と死」「日本の住宅」の章立て
  で、建築の歴史を辿る。

『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ』 田口 ランディ(文)
 筑摩書房 760 円 11/09発行(ちくまプリマー新書)
 →世界で唯一の被爆国である日本。核には敏感だった日本がなぜ
  原発大国になったのか?核に長年取り組んできた著者が、ヒロ
  シマ、ナガサキ、フクシマを繋ぐ。

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪

=幼児以上=

『あいうえあそびえほん』 石津 ちひろ(文)荒井 良二(絵)
 のら書店 1000 円 11/09発行
 →「あいうえおおかみ もりのなか」…。石津ちひろのことば遊
  びの文に、荒井良二が絵をつけたことば遊びの絵本。

=中学以上=

『笑う子規』 正岡 子規(文)南 伸坊(絵) 筑摩書房
 1600 円 11/09発行
 →正岡子規の句の中から、おかしみのある句や思わず笑ってしま
  う句を天野祐吉が選び、南伸坊が絵をつけた子規俳句集。

■ 今週の一冊 ■

 今週は『小公女』、この1冊に尽きます!

 しかしながら、一般的に流布している主人公セーラのイメージと
 はずいぶん違うかと…。それは表紙に描かれた、意思のとても強
 そうな少女の絵(セーラです!)からもうかがえます。
 健気なだけではないセーラにぜひとも、会ってほしいと思います。

 巻末に付された「解説」と「訳者あとがき」を読むと、もっとこ
 の世界をしっかりつかめるでしょう。
 児童文学作家である高楼さんがなぜ翻訳をすることになったかの
 理由も、とても興味深く読めました。
 
 完訳本の存在の意義みたいなことも、考えさせられた一冊でした。
 子ども達が簡単に手にできる形の本ではないけれど、しっかり手
 渡していく価値は十二分にあると思いました。

 そして、おまけ…『サウスポー』を。
 ジャネットとリチャード、2人の交わす手紙だけで進むかわいい
 恋の物語です。
 
 センスのよさが感じられるキュートな絵本。
 
 中学生くらいの子の感想を、聞いてみたいですね。(す)