[小さな学問の書（3）]天は人の上に人をつくらず (品切・重版未定)

童話屋が「小さな学問の書」を出したとき、安野光雅さんに「これはいい企画だね」とお褒めいただきました。
そして安野さんが「自分にも書きたいものがある」と言って、一ヶ月で書き下したエッセイが本書です。

このときは「ぼくが書くと、あとの筆者に頼みやすくなるだろう。」ともおっしゃいました（童話屋が書籍を出版する初めのきっかけ（『魔法使いのABC』） をいただいて以来、安野さんは編者にとってずっと兄貴分のような存在なのです）。

アメリカ公民権運動の指導者、キング牧師（Martin Luther King, Jr.）のエピソードから始まり、百年前にさかのぼって「奴隷解放宣言」をおこなった大統領のエイブ・リンカーン、そして福沢諭吉の『学問のすすめ』にまで話はおよびます。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言えり」とは、福沢諭吉のことば。
安野さんはこのタイトルが指向する永遠の真理について、考察をめぐらせます。

人権・平等について、平和について、安野さんの文章をぜひ参考にしてください。