9月3日(土)は、台風が近づくあいにくのお天気でしたが、完全復刻版『チムとゆうかんなせんちょうさん』の出版記念で開催された、佐藤英和さん(現・こぐま社相談役)の講演会にはたくさんのお客様がお集まりくださいました。岩波少年文庫の『ムギと王さま』の挿絵で初めてアーディゾーニに出会ってから、どんどんその魅力に引き込まれて蒐集家となったこと。そしてついには、1936年版(初版)の原画に印刷されていないページがあることを発見した(イギリス人も知らなかった!)というお話に、思わず時間を忘れて聞き入ってしまいました。1冊の本が世に出るまでには様々な紆余曲折がありますが、最後は全ての作り手の情熱がこの夢のような出版計画を現実のものとしたのだということに、改めて深い感動を覚えました。
※このお話の抄録は、9月15日発行のナルニア国だより135号に掲載します。
佐藤英和さん講演会・チム復刻版を語る
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