先月まで入り口の大きな平台で展開していた“瀬田貞二生誕100周年フェア”は、現在ナルニアホール入り口側の平台に移動してコンパクトなミニフェアに代わりました。そこで100周年記念出版・復刊などの限定本を引き続きご紹介しています。『子どもの本のよあけ 瀬田貞二伝』は、なんと先月のベスト20の第1位でした!500ページ近い大著ですが、もとが講演なのでとても読みやすく、荒木田さんの語り口に思わず引き込まれてしまいます。ナルニア国ではまだまだ強力にオススメしています。
このコーナーには瀬田貞二の著作のほかに、“瀬田貞二について”の本も置いています。他所では目にする機会のないものと言えば、東京子ども図書館の季刊誌「こどもとしょかん」ではないでしょうか?2016年秋号(151号)と、2017年冬号(152号)は連続して瀬田貞二の特集を組んでいます。これもなかなか手に入りにくい本ですので、ここで目にとめた方はぜひお買い求めを!
そして、「どうしてこのコーナーに、安野光雅さんの『旅の絵本』があるの?」と不思議に思った方。実は先日の荒木田さんの講演会で、この本に関する新情報が提示されたのです。最初は「この本の中に瀬田貞二さんが描かれているかもしれない」とのお話でしたが、それは事実ではなく(笑)、その代わりに安野さんご自身と瀬田さんにご縁の深いある方が描かれているらしいことが判明したので、ご紹介しています。「どこに?誰が?」と気になる方は、スタッフにお尋ねくださいマセ。そんな風によくよく見ると、旅の絵本もまた楽しからずや…。