猪熊葉子さんの『大人に贈る子どもの文学』の後半に紹介されている「大人にすすめる物語」のファンタジー作品とリアリズム作品の両方をコーナーにしました。何点かは既に出版社品切れで用意のできないものもありましたが、こうして並べてみると作品の持つ力がじわじわと迫ってくるように感じられるのは、私だけでしょうか…。
ここにあるのは『宝島』や『トム・ソーヤーの冒険』、『秘密の花園』、『若草物語』のようないわゆる古典作品から、児童文学の世界ですでに数十年間読み継がれていて古典となりつつある作品が多く見られます。なぜこれらの作品が時代を経ても古びないのか、それは猪熊先生のご本を読むとわかりますが、知識として理解するだけではなく、ぜひここに紹介された本を実際に読んで、楽しみながらそのわけを実感していただきたいと思っています。私もまだいくつか読んでいない本がありますので、この機会に思い切って手にとって見たいです。