みなさん、こんにちは!村岡花子展9階会場レポートの第2弾は、“腹心の友たちよ!”です。ここでは、ドラマでも大注目の柳原白蓮さんをご紹介します。
ボクの後ろにあるのが白蓮さんの写真。大正三大美人にも称えられたという、本当に美しい方です…ウットリ!そして、となりの立派な額に入っているのが白蓮さん直筆の色紙で、今回特別にお借りすることが出来ました。ここにしたためられている歌は、歌集『踏絵』にも載っている一首です。
おおー!これが白蓮さんの第一歌集『踏絵』だよ~。復刻版ではなく、大正4年に出た本物の歌集です。感動(涙) 写真にはうまく写らなかったけれど、表紙にはイエズス会の紋章(IHS)が入っていました。近くでよ~く見てね!ちなみに、復刻版は6階ナルニア国で販売しています(1500円+税)。情熱の歌集をぜひあなたのお手元に…。
★とはいえ、ボクみたいに鼻をくっつけて見たりしないようにお願いします(笑)
これは白蓮さんコーナーにある、戯曲『指鬘外道(しまんげどう)』という本なんだけど、とにかく装丁がすごいゴージャス!みなさんに、中も外も見てもらいたくて、こんな風に開いて置いてあります。鏡に映っている表紙が見えるかな?解説によると「表紙はインド模様の更紗、背には紫の皮が使われている」んだって。そして「この本の出版を持ちかけた宮崎龍介と、命をかけて愛し合うことになる」…そうだよ!!
右側の額の写真の黒い着物を着た男性が佐々木信綱さん――白蓮さんや村岡花子さんの短歌のお師匠さまです。ドラマでは全然出てこないけれど、村岡さんは本気で歌人になろうとしたくらい、和歌を真剣に勉強したんだって。そして左側の写真が片山廣子さん。村岡花子さんに文学上の影響を与えた人として、この人くらい重要な人はいないと、ボクは思うな(どんなことか知りたい人は、『アンのゆりかご』や展示の解説を読んでね!)
これが片山廣子さんの名随筆『燈火節』(暮らしの手帖社刊)、装丁はなんと花森安治さんですって。実はこの本も2007年に新版が月曜社という版元から出てます。解説は梨木香歩さんです。ナルニア国でも売ってるよ~。
そして驚いたことに、なんと片山廣子さんは岩波少年文庫にも著作がありました!『カッパのクー』がそれです。名前の表記が“片山広子”だったので、全然気がつかなかったよ。片山さんはアイルランド文学の翻訳を“松村みね子”の名前でもしてたけど、これは“片山広子”なんだね。それにしても、意外な所で子どもの本との繋がりがあったんだなーと、本当にびっくりしました。
ここまででも、いろいろとすごい発見があったでしょ?まだまだ展示はこれで3分の1くらい。教文館時代はこれからのお話だよ。楽しみにしててね~。
それでは、みなさん。ごきげんよう、さようなら。