昨日の新聞の夕刊に大きな広告記事が出ていた映画「少女ファニーと運命の旅」(8/11より全国ロードショー)は、1943年に当時13歳だったユダヤ人の少女・ファニーが体験したことを元にした実話の物語です。そしてこれが原作の『ファニー 13歳の指揮官』(岩波書店/1500円+税)。ナルニア国では、この本を翻訳した伏見操さんをお招きして8月20日にお話を伺います(講演会の受付は終了しております)。
この本は、ファニーさんから今を生きる私たちへ送られたメッセージです。伏見さんはあとがきで「この本を読んだみなさんが、これを遠い外国で起こった、遠い昔の物語とするのではなく、自分に引きよせて、具体的に考えてみてくださったら、こんなにうれしいことはありません。」と書いています。物語を読むことは、私たち読者が主人公と同じ体験をすることです。ファニーさんの体験を他人事ではなく、自分のこととして共感する力を私たちが持てるかどうか、それが二度とファニーさんのように戦争に苦しめられる子どもを生まない社会をつくることに繋がるのではないかと思います。
★講演会の受付は終了しましたが、講演会終了後(15時半から)のサイン会はどなたでもご参加いただけます。映画を見て原作も読みたくなった方、伏見さんのサインが欲しい方は、ぜひ8月20日(日)ナルニア国へお越しください。